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霊の存在は否定しません。ただし、霊感みたいなものは持ち合わせていないのでしょう、幽霊もお化けも見たことがありませんし、葬式にまつわる不思議な体験もありません。霊の存在は否定しませんが、霊界が存在するとは思いません。この世の果てに三途の川がありその向こうにあの世があって、死んだらそこに行く、というのはよくできた作り話です。
お盆には地獄の釜の蓋が開くとか、あの世から連れにくるとか、こういう言葉には意味があると思います。そういう説明しかできない亡くなり方が昔からたくさんあったのでしょう。頸椎を骨折して救急病院にいたときお盆を迎えました。誰か連れにこないかとおびえていましたが誰も来ませんでした。在宅になって数回お盆を迎えました。誰か迎えに来てくれることを願いましたが、誰も来てくれません。 お盆の時期にこの世とあの世がつながるのは、地表に降り注ぐ物理的な力、波、粒子がいつもと異なるからだと考えます。コズミック・ホラーの世界では、天体が特定の位置にあり星座が特定の見え方をするとき、この世とあの世をつなぐ扉が開く、という設定です。 お盆がそうであるように、受傷のときにもその時期の天体配列で決まる扉が開いていた、と考えるようになりました。受傷した7月には、毎年、何かが起こるのを待っています。霊の存在は否定しませんと言いながら、転落という何の変哲もない事故を何か神秘的なものにしたがる自分がいます。あの日以来神に祈ることも仏を拝むこともやめたくせに、何か超人的なものに救われたい自分がいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.14 10:54:03
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