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病院のベッドでは天井ばかり見つめていました。頸椎の手術をして首が回せない上に、起立性低血圧のためベッドを起こせないのだから仕方ありません。石膏ボードの継ぎ目、矩形や円形の照明器具、後付のカーテンレールの鈍い銀色。幾何学模様で遊びながら時間を潰していました。
今でもよく天井を見ます。ベッドで休んでいるとき、電動車いすをチルトしているとき、目を閉じていなければ天井を見つめています。 天井という言葉は上限という意味で使われることがあります。青天井とは、青い空が上限である、すなわち、上限がないという意味です。 天井ばかり見つめていては、横になってばかりいては、リハビリは進みません。 天井が見えるのなら、その低さを嘆くのでなく、天井に手が届くところまで近づきます。実は軽い天井で上に押し上げることができるかもしれません。あるいは、天井に手が届くのであれば、部屋の外の青天井が見えるかもしれません。そこへの出口もあるかもしれません。 自分が今いる世界の上限を決めつけていたことを反省しています。 最近気持ちが上向きです。リハビリが計画以上に進んでいるからでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.25 15:27:05
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