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A to Z of SCI

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2008.08.29
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カテゴリ:カテゴリ未分類
"頑張れ"という言葉を日本人は好きですが、この言葉には、歯を食いしばって、力んで、時には、何かを犠牲にして、というイメージがつきまといます。

リハビリの目的はいろいろな動きをバランスよく回復させることであり、力を回復することではありません。もちろん、腕一本動かすにも最低限の筋力が必要ですし、椅子から起ち上がるとなると自分の体重に見合った力が求められます。ただし、それらの筋力は目標とする動きを繰り返す中で増強されるべきです。腕を動かせないのなら動かそうとする運動の中で、椅子から起ち上がれないのなら起ち上がろうとする試みの中で。
体力向上には役立つでしょうが目標とする動きには近づけないトレーニングに一生懸命になる、というのはありがちです。技術向上の為に何をすればよいのか分からないままに、でも何かやらなくてはという気持ちで、そういうトレーニングに熱中してしまいます。今日は何回やったとか、何キロ挙げられたとか、一生懸命やることで簡単に達成感を得られるので自己満足してしまいます。

自分の身体が自分のものでないようなケイソンにとって、必要なのは力むことでなく力を抜くことです。ここでの"力を抜く"とは、必要なところ以外の力を抜いて余計な邪魔をさせない、ということです。
腕を伸ばそうと力むと曲げる方の力が入ってしまいます。動きにくいからさらに力を込めたくなりますが、そうするとエンドレスな力比べです。

仕事でも趣味でも、笑顔で力まず楽しみながら、上手くこなす人がいます。こういう人のやり方をスマートなやり方といいます。
私のことをご存知の方から、頑張れと言われることがあります。ケイソンの身体で生きていくことに対してだったり、歩くために在宅リハビリを続けていることに対してだったり。こんな時「はい頑張ります」と応えていますが、心の中では「スマートにやります」と付け加えています。
誰かに頑張れと言いそうになったら「応援しています」と、あるいは具体的に「できるといいですね」と声を掛けることにしています。

頑張れという言葉を外国人には言うなという意見もあります。言われた本人からすると"私はこんなに頑張っているのにわからないのか"とか"私の頑張りが足りないとでも言うのか"と悪くとることもあるからです。
上に書いたことはこれとは違います。





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Last updated  2008.08.29 11:49:29


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