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テーマ:ジュエリー
カテゴリ:宝石
今回文章長いです
宝石に詳しい人であれば、「黒太子のルビー」について良く知っていると思います 下の文章は、GIAのサイトの「黒太子のルビー」の記述をザックリ自動翻訳にかけてから意味の通る文章に直したものです 『この歴史的な真紅の宝石は、大英帝国王冠にセットされ、ロンドン塔に展示されています。滑らかに磨かれ、形が大まかに八角形で、おそらくアフガニスタンの山中で採掘されました。それは最初に14世紀スペインの歴史的記録に登場し、プリンス・オブ・ウェールズのエドワード黒太子が戦いの勝利のための支払いとして石を受け取る前に、ムーア人の王(グラナダ王)からスペイン王へと渡って所有されていました。』 下線を引いた「アフガニスタンの山中」というのは、アフガニスタンとタジキスタンにまたがるパミール高原西部の地域=広い意味でのバダフシャンです。 このバダフシャンは、今はアフガニスタンのバダフシャン州とタジキスタンのバダフシャン自治州に分断されています。 以下はスピネルの第一人者ヤヴォルスキー(Vladyslav Yavorskyy)氏のサイトにあった記述を同様に・・・ 『大英帝国王冠のカリナンIIダイヤモンドの上にセットされた「黒太子のルビー」は、実際には170カラットのタジキスタンスピネルです。エカチェリーナ2世のルビーとして知られるロシア帝国の皇帝冠の主要な赤い宝石は、398.72カラットのパミールスピネルです。ビクトリア女王のネックレスにセットされた361カラットの「ティムール・ルビー」は、おそらく私たちが今日知っているすべての素晴らしいバラスルビーの中で最も美しいです。最大であるがおそらく最も知られていないロイヤルスピネルは、イラン(ペルシア)の王冠の宝石の500カラットの「サマリアン・スピネル」です。これらすべての世界遺産の宝物は、地球上の1つの鉱山、すなわちタジキスタンのパミール地方バダフシャン自治州のKuh-i-Lal鉱山からのものです。』 GIAも現在ではタジキスタン産のスピネルの産地同定をしています。 長々と書いてしまいましたが、結局、「この産地のスピネルを買いましたぁ」という報告です これ とこれ の2つを買ったわけではなく・・・ 1つの石の表と裏です 色も違うので別の石に見えますね。 表は薄めのピンクっぽい紫のカボションで、裏は紫がかった濃い赤のファセットカットです。 ドイツのイーダー・オーバーシュタインでカットされたそうです。 GIAの鑑別書です。 小さくて見えにくいですが、カラー表記は『Purplish Red』、産地は『Tajikistan』となっています。 レッドスピネルということで良いんでしょうね? ペンライト(白熱灯)で赤みが増します カットの表記は『Oval Modified Buff Top』となっています。 「黒太子のスピネル」(と同じ産地のスピネル)、ずっとずっと欲しかったのです 漫画の影響です エドワード黒太子に贈ったスペイン(当時はカスティーリャ)王の物語です。 イベリア半島にカスティーリャ、ポルトガル、アラゴン、ナバラ、グラナダの王国があった時代のお話です。イギリス、フランスを巻き込むカスティーリャの内戦を通して楽しく歴史を知ることが出来ました。 第1巻から第12巻までは雑誌での連載で読んでいたのですが、雑誌の休刊で長く話は中断したまま。いつの間にか最終巻(第13巻)が出ていて購入しましたが、1巻で完結までまとめてるので展開がすごく早いです。もっとじっくり描いて欲しかったですが・・・大人の事情ですね。仕方ないです。 とにかくスペイン史が良くわかるのでおすすめです 手に入れたスピネルは、リバーシブルかつ中世スペインの時代のデザインでジュエリーにしたいなぁ (中世スペインのジュエリー、実は知りません。これから勉強します) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年08月28日 05時16分57秒
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