移植胚の選別(胚盤胞期)3.胚盤胞の評価胚盤胞は構造的に大きく変化するので、その評価は分裂期の胚とは異なります。採卵後5日目に胚盤胞まで発生している胚についてGardnerの分類を紹介します。この分類法では胞胚腔の占める割合、拡張(胞胚腔の拡張にともなって透明帯が薄くなる)、ハッチング(透明帯からの脱出)の程度により6段階(1から6)です。 さらに、内細胞塊、栄養外胚葉の細胞数により3段階(AからC)に評価しています。 A:密で細胞数が多い、B:疎で細胞数が数個である、C:細胞数は非常に少ない。Gardnerらは評価が3AA(胞胚腔が胚を完全に満たしている、内細胞塊・栄養外胚葉ともに密で細胞数が多い)以上である胚盤胞を移植した場合の妊娠率は60%以上だと報告しています。 具体的には、以下のように胚の優劣をつけていくことになりますね。 |