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カテゴリ:手塚治虫伝
後列左奥大坂ときをさん・前列中央手塚さん・左背後玉地さん・その他有象無象 スイス製の大判精密機器ジナーPと手塚治虫さん 其の電話のあった前日の翌日に集まったメンメンである。 手塚さんと大坂さんと玉地さんがあくまでも主題であるのは不動のテーマでもある。 真ん中が手塚治虫先生で手塚さんを指導した大阪パック社主だった大坂ときをさんが後ろ左端。 僕は手塚さんの真後ろの直ぐ左に居る。 席順がかなり違うが僕の指示ではありまへんので御了承くださいませ。 手塚さんには真ん中に座ってもらい、 其の最付近が僕たる撮影者の特権ではあるけど、 大阪さんは いやいや僕は後ろでエエ と手塚さんの隣に座らんかった。 仕方なく日本料理屋の店主夫婦に席をゆずり有象無象はバラバラにさせた。 トリポッドにスイス製のジナーPという名の葉書大のフィルムを使って撮影した。 シャッタァーのレリーズは大判カメラのレンズの、 シュナイダー・クラウツナッハ社のジンマーs 150mmにオートシャッタァーを使用した。 このオートシャッタァーの動きもとっても変わってて面白い動きで皆んを驚かす。 ジナーP ピントあわせ・スイング・ティルト・ライズ・フォール・あおりや その他全ての操作が右手だけでで出来る4x5モノレール式カメラ 手塚さんは 不思議な動きをする 不思議なカメラだね 蛇腹なんか付いてる と、 不思議そうに見ていた。 僕は手塚さんを不思議がらせようと4x5のモノレール精密機器ジナーpを持ち込んだのだ。 玉地さんは不思議なカメラ持ってる 僕が中学生の頃写真館で見たカメラにも 木で出来た写真箱に蛇腹が付いてた 古いカメラなの いや 新品の買いたてです スイス製の蛇腹カメラです 葉書大のフイルムを使用する 最新鋭の精密写真機です 木の写真箱も2つ持ってます 東京神田の長谷川製作所で 作ってもらった新品です 玉地さんも不思議で スゴイ写真機もあなたもホントに不思議だな 撮影した写真プリントは手塚プロと大坂ときをさんだけに謹呈した。 オリジナルフィルムは僕が持っていて原版からの映像が最上部の集合写真で御座る。 今日は持ってきませんでしたが 縄文時代の現寸大の火焔土器や 眼と顔と腰のくびれが特徴の 縄文のヴィーナス のレプリカのほうがもっと不思議でっせ アレ持ってるの 玉地さんってまったく不思議だな 仲良くしましょう わははははは なごやかに始まった当日の飲み食い代は手塚治虫センセであった。 当日の昨日手塚さんから直接の電話があって集まったのである。 何を飲み食いしたかは記憶に無いが手塚さんと僕とは一触即発の大激論を闘わせた。 何故か一触即発のチャイコフスキィーの大論争を手塚さんと闘わせた。 有象無象とモロモロ人はアッケにとられて話に入り込めずウロウロしとったが関係あらへん。 手塚さんは 悲愴交響曲が好きだ と言うた 僕は、 面白半分で方法的反対論を展開する。 しかし、 場所が良くわからないと言うので僕が阪急東どおりの喫茶店で待ち合わせする事を提案した。 白馬車知ってはる ? ああ あそこは昔から知ってる だって地元だもん 時間指定してくれたら 白馬車で待ってます ただし例の越後屋の頭で ああ あれでですか そりゃ面白いな つづく 公益社団法人日本漫画家協会会員 玉地 俊雄 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.02.17 00:00:38
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