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カテゴリ:本のこと
紹介文
首なし死体、密室、蘇る死者、見立て殺人……。京都近郊に建つヨーロッパ中世の古城と見粉うばかりの館・蒼鴉城を「私」が訪れた時、惨劇はすでに始まっていた。2人の名探偵の火花散る対決の行方は。そして迎える壮絶な結末。島田荘司、綾辻行人、法月綸太郎、三氏の圧倒的賛辞を受けた著者のデビュー作。 バカいうのも休み休みにしてくださいっ って言いたくなるほど“はぁ?”の連続です。 その上知ってる難しそうな言葉、無理やり使ってみました って感じで政治家の国会答弁並みに言語明瞭意味不明。 小説家:「あなたの行動の裏づけは、全てあなた自身でしかなかった。静馬さんこそあなたにとってはただの木偶人形だった」 女:「いえ」 小:「そうです。それが、あなたを悩ませてきた特異点方程式の唯一の解です」 女:「解決は自己崩壊でしかありません」 小:「違います。修復です」 女:「いいえ」 小:「否定すれば未来永劫救われません」 女:「私は……」 特異点方程式の唯一の解・・・はぁ? なんで特異点方程式じゃなきゃダメなんでしょ? ってゆーかどっから出てきたんですか? 特異点方程式・・・。 解決は自己崩壊でしかありません。・・はぁ? 違います。修復です。・・・禅問答ですか?? 否定すれば未来永劫救われません。・・・なんで?新興宗教の勧誘ですか?? ちなみに小説家、このあと唐突に“だから結婚しましょう” と持っていきます。 なんで、だから?? この著者、コレを書いたときに21歳だったとかで。 思い切り背伸びしてオトナぶりたかったのかなぁ~ ボクって頭いいんだよ!って自慢したかったのかなぁ~ 普通の21歳よりはいろんな言葉を知っているみたいだけれど、 それを自慢げに(しかも意味不明なところ多し)書いちゃって きっと今頃、なんでこんなもん書いちゃったんだろう?って後悔してないかなぁ。 小説そのものも推理小説としては無理ありすぎ。 バタバタと人が殺されていくのを“ボクは分かってたけどね、やっぱり殺されちゃったか~”と言わんばかりの(知ってたんなら殺人ほう助罪じゃないのか?) 探偵って・・・どう? しかも推理が間違っていたと気がついて山にこもって考えた結果が 2人の人間の頭を(うら若い女性が)カタビラで切り落としたとき 1人目の頭が2人目の胴体に乗っかってしまってそれが 瞬間的だったからくっついて逃げようとして走り去って 部屋に逃げ込んで鍵をかけたところで頭と胴体が 離れちゃったから密室になったんだ!・・・・って。 もはや推理ともいえない(むしろ冗談だといいって欲しい) 推理を自信満々に披露してそれを信じる警察って・・・。 ダイジョウブデスカ・・・・? この推理じゃぁとっても読者は納得しないな~と本人も 思ったのか他にも“真実“があるわけで、それが 最後に披露されているのですがそれもまたありえない。 本当の犯人は90歳のおばあちゃん。 そのおばあちゃんがカタビラで次々と人の頭を切り落とし しかもエラリー・クィーンの小説をなぞった殺人をした。 なぜならおばあちゃんは家政婦のふりしていたこの家の当主の妻で 実はアナスタシア皇女だから。 ロシア皇帝の末裔が 日本人なんかと結婚して子供をなしたことを世間に知られたくなかったから 子供・孫皆殺しにした・・。 ありえない。 そもそも斬首ってすごく技術や力のいるもの。(らしい) 刃だってよく研がなくちゃ切れないし、 1人斬ったら脂肪ついちゃってすぐナマクラになっちゃうだろうし。 飾ってあったカタビラで90歳のおばあちゃんが こんな殺人するの、ムリだし。 しかも、この動機・・。 愛情はないんですかね? 殺すくらいなら産むなよ。 子供はともかく孫まで。 しかも娘の一人は地下に20年も幽閉して最後は首切って 殺してるんですが。 しかもそんなに誇り高いロシア皇女がなんでアメリカ人の エラリー・クィーンの模倣を?? クィーン=皇女にかけているらしいが、無理だし。 しかもね。 殺人の1つの死体は3メートルも上の壁に磔になってたんですが。 おばぁちゃん、すごすぎ。 そして。 それほどまでに守りたかった秘密をすべて知っている小説家を 殺さないで放っておくなんて。 何のために皆殺したの? 最後までちゃんとやろうよ。 とにかく、読みにくいのを我慢して読んだのですがこの結末って・・。 これは推理小説として読んじゃダメです。 この本は単なるシャレなんです! ちなみにメルカトル鮎。 シリーズになってるようですが、デビュー作のこの小説中で あっさり殺されてます。 小説中旬にやっと出てきてすぐに殺されちゃうので なんでまた副題になってるのか。 ま、確かに最後の事件でしょうが。 けど、メルカトルって何? どっから出てきたのか?? あぁもう分からないことばかり。 こんなに突っ込み甲斐のある小説なんてめったにないわ。 0 翼ある闇 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 15, 2008 11:44:51 AM
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