紹介文 「ご主人の欠点は浮気性」帰宅すると不倫相手が妻と談笑していた。こんな夜遅くに、なぜ彼女が俺の家に?二人の関係はバレたのか?動揺する俺に彼女の行動はエスカレートする。妻の目を盗みキスを迫る。そしてボディタッチ。彼女の目的は何か?平穏な結婚生活を脅かす危機。俺は切り抜ける手だてを必死に考えるが…
幸福な生活【電子書籍】[ 百田尚樹 ]
最後1行の衝撃!
なんて映画のキャッチコピーか?とう言葉がぴったりな短編集でした。
本当に最期の1行だけページをめくった最後のページに書かれているのも映画みたいな趣向ですね。
それぞれに趣向が凝らされててテイストの違う短編集なんで、『世にも奇妙な物語』読んでるみたいでした。
表題の1編が夢オチだったのはおいおいって思いましたが(夢オチにしたらなんだってどんでん返しになっちゃうだろーよー)
印象的だったのはDV元旦那が幽霊になって詫びに来る『再開』って話かな。
やせ細って土下座せんばかりに昔のことを詫びに来てすっかり恨みが消え去るって話だけど。
死ぬ前に昔の暴力とギャンブルと借金にまつわる苦労を詫びられたって許せるものなのかしらねぇ。
本人もそういっているようにたとえそれが妻のほうが高学歴で高収入だという劣等感によるものだったとしてもそんなの言い訳に過ぎないし。
この方の場合、10年来ずっと恨んでいたのだとしたら許せたのならよかったんでしょうが、ワタシの場合普段すっかり忘れてますが(ずっと恨むほどの価値もない男だったと思っておりますので、元旦那)万が一にも自分が成仏したいから死ぬ間際に詫びさせてくれって訪ねてこられたら。
・・まよわず警察呼ぶかなー。
ひゃっぽう
だから来るなよー。
もうかかわりあいたくないんだよー。
絶対にだ。
亡くなった妻からアンタが先日会社を譲った息子3人はアンタの子じゃないんだよ。ずっと浮気しまくってたアンタへの復讐さ♪という内容をかなりお上品なご婦人がお上品に語りかける『ビデオレター』も結構好き。
それでは、ごめんあそばせ。
(ΦωΦ)フフフ…