紹介文
「兎おいしい彼の山」と、子供のころからよだれを流して思い込んでいた、あのカオルコ・ヒメノが、“音頭の中の音頭は『オバQ音頭』だぜ”と謳い上げ、“子供は不純で狡賢く、少女とは人生でもっともうぬぼれたあぶらっこいスケベ期”だと真実を淡々と語り、“売春を国営化して福祉費にまわすべきである”と断言する、核弾頭的恋愛論&ゴージャス随筆。
愛は勝つ、もんか
さらりと読めるエッセイ集です。
姫野カオルコさん・・ほかの作品読んだことあるようなないような。
名前にインパクトがあるのでよっぽど好きな作家じゃなきゃ名前を覚えないワタシでも
名前は覚えていたのですが。
そしてこの題名。
昔流行ったKANの”愛は勝つ”にかけていて、本文中にもこの曲に関しての
意見(?)が述べられているんですが。
この題名を見たとたん頭の中に
”し~んぱ~いないからね~”
とアノ曲が
エンドレスで鳴り響きふと気がつくと鼻歌歌っていたりして
改めてアノ曲のすごさを感じました。
まったくもって直球勝負。
もぅとにかく恋が成就するって信じよう!っていう
一見はげましソングですが
ちょっと間違っちゃうと
ストーカーソング??
だって
”し~んじることさ~かな~ら~ずさいごにあいがかつぅ~”
って
口ずさむストーカーって心底怖くないですか??
はげましソングなら
ZARDの”負けないで”とか
岡本真夜の”TOMMORROW”とか
好きですね。
KANと同じ時期に流行った槙原則行の”どんなときも”は
イマイチだったけれど。
そういえばKANって
今何してるんでしょうねぇ。
このエッセイでも”愛は勝つ”に関して
”勝たないから。”
と言い切っています。
そしてひたすら信じよう!という歌詞は
新興宗教並だと。
う~ん。
わかる。
でもこの歌は聴くのはタダで、信じよう!っていってるだけだから
新興宗教みたいに信じた上にお金を出そう!ではない分カワイイかな。
あとは”プリティ・ウーマン”に関して
リチャード・ギアは
女をお金で買うデクノボーで
ジュリア・ロバーツを”マンション1室じゃ足りないわ”と駆け引きをする
お金が目あてなだけの女だとバッサリ。
・・・異議なし。
若かった頃はなんとなく
”おとぎ話”と見えていたこの映画も
今じゃ
”うまいことやりやがって、このビッ○”としか思わない。
あぁ、世間にもまれるとこうも変わるものか・・。
他にも
”関白宣言”や
”けんかをやめて”など
突っ込みどころ満載な曲に関して突っ込みまくっていて
ナカナカ面白かったです。
あんまり難しいことは考えたくないときに読むのに最適。