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カテゴリ:本のこと
紹介文
犯人当てゲーム“トロピカル・ミステリー・ナイト”に参加するため、南の島のリゾートホテルを訪れた臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖。ハイビスカスに彩られたロビー。人魚姫のようにさざめく女たち。抜けるように青い空と青い海。バカンス気分で、のんびり過ごしていた二人だったが、訳ありげな夫婦に出会って…(「ホテル・ラフレシア」)。廃業した民宿、冬の温泉旅館、都心の瀟洒な名門ホテル―。様々な“宿”で起こる難事件に火村&有栖川コンビが挑む。傑作ミステリ作品集。 タイトルの“暗い宿”。 著者は違うけど“黒い家”に似てるから面白いかな? となんとなくイメージで選んだ本です。 この著者は知ってはいたけれど(名前が個性的だし) なぜか縁が無くて読んでいませんでしたがこの度初アリス。 で、この本。 ホテル・宿がテーマの短編集です。 どれも著者と同じ名前の小説家が出てきます。 ほかにも学生である有栖川有栖ヴァージョンってのも あってパラレルワールドな設定なのだとか。 ワタシはちょっと苦手な分野です・・。 単細胞なもので。 暗い宿 表題の短編。 好意で泊めてあげたのにそれをあだで返すアリス。 義理人情ってもんがないのかっ。 犯人を暴いたって何の特にもならないうえ 犯人のほうに同情の余地があるって~のに。 初アリスなのに、嫌いになりました。コイツ。 ホテル・ラフレシア だらだらと長くてつまらなかったです。 最期がどんでん返しのつもりなのでしょうが。 大体借金から逃げてる途中の人間がウッカリ残してきた 会社と連絡を取るものか? その上、持ち逃げされたお金が宅配便で返ってきた、なんて 信じるか?? その上ホテルにやってきたヤクザをみて一瞬にしてはめられた! ってわかるものだろうか? もう解決したと思って帰るところだったのに。 ミステリーナイトのほうのストーリーなんてなくてもよかったくらい つまらなかったし。 何が言いたいのかまったくわからない話でしたが ひとつ印象に残ったのがホテル・カリフォルニアの日本語歌詞。 さび部分しか知らなかったけれど結構深い! ★名盤キャンペーン10%OFF!イーグルス/ホテル・カリフォルニア 暗く寂しいハイウェイ 涼しげな風に髪が揺れる コリタス草の甘い香りがほのかに漂い はるか前方には かすかな灯りが見える 頭は重く 視界かすむ どうやら今夜は休息が必要だ 礼拝の鐘が鳴り 戸口に女が現れた 僕はひそかに問いかける ここは天国? それとも地獄? すると 女はローソクに灯を灯し 僕を部屋へと案内した 廊下の向こうから こう囁く声が聞こえる ようこそホテル・カリフォルニアへ ここはステキなところ お客様もいい人たちばかり ホテル・カリフォルニアは 数多くのお部屋をご用意して あなたのお越しをいつでもお待ちしています ティファニーの宝石のように繊細で 高級車のように優雅なその曲線美 美しいボーイたちはみな 彼女たちに心を奪われている 中庭では香しい汗を流して ダンスを踊っている人々 思い出を心に刻もうとする者 すべてを忘れるために踊る者 そこで僕は支配人に告げた 「ワインを持ってきてくれないか」 すると彼は「そのようなスピリットは1969年以降一切ございません」 それでも人々が深い眠りについた真夜中でさえ どこからともなく 声が聞こえてくる ようこそホテル・カリフォルニアへ ここはステキなところ お客様もいい人たちばかり どなたもホテルでの人生を楽しんでいらっしゃいます 口実の許すかぎり せいぜいお楽しみください 鏡を張りめぐらせた天井 グラスにはピンクのシャンペン 誰もが自分の意思で囚われの身となった者ばかり やがて 大広間では祝宴の準備がととのった 人々は 鋭いナイフを突き立てるが 誰ひとり内なる獣を殺せない 気がつくと僕は出口を求めて走りまわっていた もとの場所に戻る通路を なんとかして見つけなければ・・・ すると 夜警がいった 「落ち着いて自分の運命を受け入れるのです チェック・アウトは自由ですが ここを立ち去ることは永久にできません」 異形の客 引きこもっている友人の世話をするお金持ちのぼんぼんが はずみで殺人を犯してしまったところを引きこもりに 目撃されて更なる犯罪を・・というストーリー。 犯人も何の良心の痛みもなさそうでまったく共感はありませんが 引きこもりも世話してくれてる友人を強請るなんてねぇ。 アンタも同情の余地なし! 201号室の災厄 人気外タレのマネージャーが外タレ置いて遊びに行くわけがない。 くだらなすぎる。 ・・ということで全体的な感想としては よっぽど読む本がない場合以外、このシリーズは今後手に取らないでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 18, 2008 10:23:21 PM
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