紹介文
作品の主人公は、エベネーザ・スクルージという初老の商人で、冷酷無慈悲、エゴイスト、守銭奴で、人間の心の暖かみや愛情などとは、まったく無縁の日々を送っている人物である。ロンドンの下町近くに事務所を構え、薄給で書記のボブ・クラチットを雇用し、血も涙もない、強欲で、金儲け一筋の商売を続け、隣人からも、取引相手の商人たちからも蛇蝎のごとく嫌われている。
明日はクリスマスという夜、事務所を閉めたあと自宅に戻ったスクルージは、かつての共同経営者で、七年前に亡くなったマーレイ老人の亡霊の訪問を受ける。マーレイの亡霊は、金銭欲や物欲に取り付かれた人間がいかに悲惨な運命となるか、自分自身を例としてスクルージにさとし、スクルージが悲惨な結末を回避し、新しい人生へと生き方を変えるため、三人の精霊がこれから彼の前に出現すると伝える。
クリスマス・カロル改版
うっす~い本なのに相方が家にいるとなかなか本を読む時間が無くて
クリスマスからあとずっとこの本ちびちび読んでました。
何度も読んだことがあるのですがクリスマス時期になると
なんだか読んでみたくなる本なんです。
上記のあらすじがすべての本当に短いお話です。
そして小説というより児童文庫のようなとても素直なファンタジー。
だけど年末、特にクリスマス準備で忙しくて荒んだ心には
染み渡る”原点にもどる”小説です。
ってか、義理家族にもぜひ読んでもらいたいわ。
ワタシはクリスチャンじゃないけれど、
年に1回くらいグローバルに優しいキモチになってみるのも
いいものじゃないかと思います。
ご馳走やプレゼントはささやかでも(いや、実際結構ささやかだけどもさ)
皆が自主的に一緒にいたい、
と思えることが一番の幸せだと思うんだけどなぁ。
多少のお金は使っても、隙あらば早く帰ろうとする家族を
無理やり団欒させてもそれは幸せなんだろうか?
来年のクリスマスこそ(実家に行かなくてすむように)
海外逃亡だ!!
と叫んでいる相方を見るとつくづくそう思います。
(こっちのクリスマスは日本のお正月みたいなものです)
だれも決して悪いわけじゃないんだけれど多分ちょっとだけ
足りないのは思いやり。
他人のフリみてわが身・・です。