紹介文
戦後、我が国で処刑された死刑囚は六百人以上にのぼる。しかし密行主義といわれる現行の死刑制度の中で、我々は確定囚のその後を知ることは出来ない。彼らが処刑までをどのように生き、どのようにして人生を終えるのか…。二十年以上にわたり、“死刑”を追い続ける著者が、世間を騒然とさせた十三人の死刑囚の最期を通して、ベールに包まれた死刑制度の実態に迫る。衝撃のドキュメント。
【中古】 死刑囚の最後の瞬間 角川文庫/大塚公子(著者) 【中古】afb
大塚さんの死刑に関しての著書は何冊か読んでいるはずで、この本も一度は読んだのですが(太古の昔に・・)感想は書いていなかった模様。
一冊だけ感想書いてますね。
「その日」はいつなのか。―死刑囚長谷川敏彦の叫び
これも8年前ですが。
死刑関係ではこの本もよかったですね。
元刑務官が明かす死刑のすべて
で、本書は実際に執行になった死刑囚の最期はどうであったのか取材して書かれたそうですが、教戒師さんたちは頑としてインタビューに応じなかったようですし、ソースがイマイチはっきりしません。
11人の簡単な経歴と死刑になったいきさつと、『最期』の様子が書かれているのですがダイジェストに説明されているせいかどれもこれも短絡的な犯行でこの死刑囚たち、知能指数高くないうえ何かが人として欠如している印象。
死刑がいいとは言わないけれど、死刑にならなければ反省することもなかったような・・というか。
横浜強盗母子殺しの堀越喜代八なんか、結納金を前日に飲んでしまったからってはした金のために昔から夫婦ともどもの付き合いの奥さんと赤ちゃん殺す?
そんで近所でお金おろして結納行って、そこから婚約者連れて逃避行の旅・・・って婚約者エライ迷惑じゃない?
この元婚約者、この後の人生どう送ったのかしら・・。
昔の死刑は2日前に宣告があって遺書を書いたりお別れ会のようなものまであったそうですが、そのため最期にまつわるドラマはたくさんあったのではと思われます。
大体が死刑を受け入れ、自分が何をしたのか反省し、あの世で犠牲者にお詫びしたいと死刑に臨む、と書かれていましたがそれは
自分が殺されるという前提でないとたどりつけない境地なんでしょうか?
例えば、いまでものうのうと生きているらしい女子高生コンクリート事件の加害者たちも死刑囚になっていたらこんな境地になれたのでしょうか?
中には最後までどうして自分が死刑にならなければいけないのか納得できないとか(お金のために夫婦二人金づちで殴り殺しておいて)っていう
死んでもどうにもならなさそうな死刑囚もいたようですのでダメな人間は死刑になろうがならなかろうがダメなのかもしれませんが。
そう思ったら、死刑、必要なんでしょうかね・・。