カテゴリ:景色
前回、日記を書いてから、かれこれ1年と数か月。 ずいぶん長く間が空いてしまいました。 その間、いろいろな出来事があり、生活も少し変わりました。 そして先日、人生の節目旅行として、トルコへ行ってきました。 ![]() トルコは、大学の卒業旅行の行き先を 「ギリシャにするか、トルコにするか・・・」と悩んだときから ずっと行きたかった憧れの地。 卒業旅行では、結局ギリシャへ行ったので、 かれこれ10年もの間、私はひっそりとトルコを想い続けていたのでした。 何故、トルコへ行きたかったのかというと、 「カッパドキア」という場所を、この足で歩き、この目で見たかったのです。 ![]() 大学で地質学を勉強した私は、こういう「不思議な地形」が大好き。 その昔、エルジェス山の火山活動で火山灰が降り注ぎ、 灰は長い年月をかけて凝灰岩となり さらに、その上に火山活動で溶岩が流れ、溶岩は玄武岩となり、 地層が重なりました。 さらに、長い年月をかけて雨水に侵食され、 柔らかい凝灰岩はどんどん小さくなり、硬い玄武岩はちょっと大きく残り こんなキノコみたいな奇岩が出来上がっているのだといいます。 しかも、侵食はとどまらず、現在進行中なのです。 ああ、、なんて神秘的な場所なんでしょう。 ![]() このあたりには、4世紀ごろからキリスト教徒が住み始め、 岩の中に数多くの洞窟教会を造って、信仰を守り続けました。 ![]() 有名な、カイマクル地下都市へも行ってきました。 カイマクルは、1964年に発見された地下8階の巨大な地下都市です。 イスラム教徒の迫害から逃れるため、キリスト教徒が住んでいました。 中には、腰をかがめても一人ずつ出なければ通れないような 狭い狭い通路が、ありの巣のようにはりめぐらされ、 観光用の電灯が点されていても、ずいぶん薄暗いものです。 昔の人は、本当にここに住んでいたんだと考えると、 圧迫感で胸が詰まるような気持ちになりました。 とは言っても、内部には居室、台所、教会、学校があり よく整備された地下都市であったことがわかります。 通気口が地上から地下深くまで通っているため、 台所にはかまどもあり、ここで火を炊いて料理をしていたようすがわかります。 石臼があったので、粉をひいてパンでも焼いていたのでしょうか。 また、葡萄からワインを作ったという桶も備えられていました。 ![]() これは、カッパドキア地方を見下ろす場所からの夕景です。 木には、トルコの魔除けのお守り「ナザール・ボンジュ」が たくさん掛けられていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 20, 2007 01:06:30 PM
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