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2023年07月26日
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カテゴリ:牧場
7月13、14日、音更町の十勝農協連家畜共進会場で「第52回十勝総合畜産共進会」が開かれました。肉用牛と種馬の部が開かれ、十勝から18頭(2頭欠場)が出品されました。2回に分けて紹介します。
出たのは牝馬が多く種牡馬の意味の種馬はいませんが、共進会では「種馬の部」と呼びます。
各町で共進会があり、十勝に代表が来るという流れなのですが、今年は馬パラチフスが完全に沈静化してはいないなどの理由で、行われたのは浦幌のみ。十勝に直接出した馬がほとんどでしたが、町によっては出すことをやめたところもありました。
5部門に分け、2歳雌、3歳以上子なし、3歳以上子付き、1歳雌、1歳雄の順で展示が行われました。
ぴかぴかの素晴らしい馬たちが登場していました。競馬場と同じようにおしゃれをしている馬もいましたよ。

(2日目の展示)
1日目は午前に体高や胸囲、管囲を測る測尺、その後開会宣言があって「個体審査」。1頭ずつ馬を立たせ、三角の線の上を歩かせます。
今年は家畜改良センター十勝牧場の田中翔子馬係長が審査します。
測尺の様子です。






個体審査。三角ベースのような線が引かれています。


1日目の後、今年は「重種馬の馴致・調教研修会」が行われました。
講師はヒロユキモチダホースマンシップ(HMH)の代表持田裕之さんです。ナチュラルホースマンシップの第一人者として各地から講習会に引っ張りだこです。
HMHは競馬場でもホースショーを見せてくれますね。乗馬施設は帯広市にあり、土日祝にはホースショーも開催しています。
十勝ってばんえい競馬がある以外にも馬のすごい人がいる場所なんですよね…。
農協連の方によると、ここ最近、お産の事故を耳にするのが気になっていたそう。
繁殖牝馬は昔のように農作業をすることはほとんどなく、だからといって運動はしないと聞いている。「運動している」といっても放牧しているだけだったりする、と。
馬の運動として有名なのは、家畜改良センター十勝牧場の「馬追い」。その成果か、十勝牧場で難産だったことは、あれだけ馬がいるのに数える程度だそう。
ということもあり、運動の方法や、共進会における馬の立たせ方などがテーマでした。
共進会用語で馬を持ってくることを「引き付け」といいます(全体的に牛と同じ用語を使うことが多いです)。
「引き付けっていうんだ…」と言っていた持田さん、研修でも自然と「引き付けの時も~」と周りに合わせて説明されていました。
腰が低く、さすがだなと思いました。
まずは馬の立たせ方です。モデルはホースショーでもおなじみのリーンとマディソンです。
サラブレッドを知っていれば、正姿勢で、四肢は重ならず、撮影者側の脚が外側にある、顔は心持ちこちらを向き…などの一般的な撮り方をご存じかと思いますが、
ばん馬の場合はなかなかそうもいかず、私らも撮影する時に苦労します。ただ、ばん馬は真横から見て四肢がずれることって難しいようにも思います。
昔の方は斜めから撮っていた方もいたそう。たまに斜めから撮った写真を見ることもあります。
立たせる練習は、サラブレッドは当歳から行っています。それに比べると、ばん馬は夏には放牧に出すこともありますし、当歳を同じように立たせるのは難しいかもしれません。
でも「同様に、若いころから行っていたらどうなるか、面白い」と。
撮影する立場からの勝手な思いですが、練習しておいてもらえるとうれしいな…
それからは特設の馬場でグラウンドワークです。
「馬にとってどこが快適かを提示するのが人の仕事」といい、プレッシャーを与えつつ、丁寧に馬に教えていきます。
馬が馬であるために、丁寧に教える人がいるから私たちは馬に接することができます。
難しく、尊い作業。馬にかかわる人たちへのリスペクトを大事にしたい、と思います。
その後はばん馬も登場。口をくちゃちくゃする考える仕草をしている馬を見ると、ばん馬も馬だなぁと実感します(当たり前ですが)。
ばん馬は口向きが固いとよく言われますが、「道産子と似たような感じと思う」とおっしゃられていました。
品種は違うが同じ馬、と接する持田さんの姿を見ていると、ばん馬にサラブレッド、乗馬、ポニー……いろいろな馬たちのつながりがもっと深まれば、と思います。
おまけ
共進会場の厩舎です。農協ごとに分かれ、空いている馬房がそのまま人の休憩所になっています。
扇風機は持参。




2日目に続きます。
取材/小久保友香・小久保巌義 





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最終更新日  2023年07月28日 15時08分43秒



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