これは極めて個人的な意見であるとお断りの上で申し上げると、タイの仏教、即ち小乗仏教は極めて為政者にとって都合の良い宗教であると思う。昨晩、嫁との会話のトピックがひょんなことからタイ仏教に関するものとなったので、私はこの自説を高らかに唱えようと思ったのであるが、「その話は前にも聞いたから」「それよりもメイジ(飼っている犬の名)が散歩に行くのを待っているよ」とはぐらかされてしまったので、代わりにここに記しておこう。
タイ人の大多数は仏教徒であり、その多くは定期的な寺への参拝と寄進を欠かさず、日常生活においても(少なくとも表向きは)仏教の教えに背かない様に留意しながら暮らしている。こういう風に述べるとタイ人は善男善女の集団であると誤解される向きがあるかも知れぬが、事実はやや異なり彼らのこういった行動は全て自分の利益の為である。即ち、来世でより良い身分で生まれ変わる為に現世で功徳を積もうとしているのである。
小乗仏教においては、死後に極楽浄土へ行くことが出来るのは戒律を守って修行をした僧のみである。僧以外の者は、修行をする僧の手助けをし功徳を積むことによって、死後には極楽浄土へは行けないもののより良い境遇での生まれ変わりが可能となるという訳だ。
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Last updated
2009.10.07 15:51:58
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