今日は義兄の三週間になる法要だった・・・

末期の胃がんと宣告を受けてから、わずか数ヶ月でこの世を旅立った。今日の法要には友人達が勢ぞろい、残り少ない日々を確かめ合うように生きた義兄。そして自分が亡き後は、生前の木工作品であるテーブルを囲み、皆で飲んでくれと話していたと言う。だから今夜は誰も涙ではなく、今も生きているかのように仏前に語りかけていた。

そんな様子をじっと見て、彼の残したものを考えさせられた。

生前愛用のベット傍にあるテーブルには、彼のことを偲んで書かれたコラムが載った新聞がそっと置かれていた。彼の死をさまざまな人々が、さまざまな思いで偲び、迎えた三週間目の法要だった。

数年先に亡くなった愛犬と共に、静かに眠っているように見えた。

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