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2005/03/29
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カテゴリ:カテゴリ未分類
7000m・8000m級の山の頂上は、それほどに美しいのでしょうか・・・


過酷な天候・非常に薄い酸素。
それを乗り越えた人間だけが辿り着けるその頂は、
やはり神の手の中にある場所なのでしょう。


頂上を制した登山家は、神に選ばれし者。


確か、以前読んだ小西浩文さんの本にそんなことが書かれていたような・・・


命を落とすかもしれないような危険な場所に
あえて挑戦する登山家達。


彼らは、非常に過酷なトレーニングを積んでいます。


そこまでして彼らが得たいものって何なのでしょう?


もちろん、私達凡人には計り知れない素晴らしい世界が
そこにあるのでしょう。


神に選ばれた者だけが体感することができる世界が。


だけど、それだけなんでしょうか?


登頂に成功すれば、世界的に名を知らしめることができる。


そんな名誉欲もあるのではないでしょうか。


============================

たった一人で救助に来た樋沼の技量にも目を見張らされたが、
山岳警備隊には恐ろしいどの力を持つ男達が揃っている
と知らされた。

しかも、彼らは、その力を他人のために費やし、
山の栄光とは無縁の場所に立っていた。

わからなかった。

彼らを突き動かしているものは何なのか。

====「灰色の北壁」の「黒部の羆」より(真保 裕一著)=========


これは山岳ミステリーの本なのですが、
山に魅せられた人の心理状況が非常によくわかりました。


一流の登山家を目指すも幾つかの不運が重なり、
挫折感を味わった青年が、
ライバルであった友人と登山中に遭難し、
救助されるまでの心の葛藤を描いています。


彼には理解できなかったんですよね。
身体を鍛え、厳しい訓練をし、
素晴らしい技量を持っているにも関わらず、
それを自らの栄光のためにではなく、
人を助けるために使っている。


なぜなんだ?
若い彼は思うんですね。


その彼がその後どうなったのか?


これは読んでのお楽しみ(笑)


でも、こういう描写ができる真保裕一さんの作品。
やっぱり好きです。


どうして人のためにそこまでできるのか?
山岳警備隊の方々に対して、そういう部分に目を向けることって
なかなかできないと思うんです。


============================

こんな身勝手な叔父を案じて、あの子は力を尽くそうとしている。

さらには、無線の呼びかけに応じて、見知らぬ者を救おうと
急な尾根を引き返してくれた山の男もここにはいた。

譲が彼らを呼んでくれたのだ。
坂入は確信した。

山を愛するという想いのもとに、
いつでも力を結集できる者たちがいる。


====「灰色の北壁」の「雪の慰霊碑」より(真保 裕一著)=========


これは、息子を雪山遭難で失い、妻をも病気で失って
一人になってしまった52歳の男性が、
息子が亡くなった雪山に一人で入っていくお話。


私はこの1冊の本を読んで、山に魅せられる人の気持ちが
少しわかったような気がします。


みんな「山を愛している」ということだけで、
すごく心がつながるんですね。


見知らぬ人でも仲間であり同士になる。


パートナーを組んでアタックする時、
そのパートナーには自分の命をも預ける。
それぐらいの堅い信頼関係がなければ、
決して登頂成功はありえない。


そこに、ほんのわずかでもお互いを疑う気持ちが
生まれたとしたら・・・


この作品は山岳ミステリーではありますが、
中心は、人間の心理の微妙な変化や動きにあります。


1度、登山家の方の講演とかを聴いてみたいな・・・って
思いました。


小西浩文さんの講演とかないかしら・・・







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Last updated  2005/03/30 01:06:16 AM
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