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2011.03.24
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カテゴリ:全般
今回の福島原発の事故の経過を見ていてもっとも不思議なのは、

「これだけの大事故を起こした原発をなぜ撤廃しようという方向にならないのか?」

とういことです。確かに福島原発の冷温停止が最優先ではありますが、津波に原発が耐えられないとわかった今、原子力に頼らないエネルギー供給の道を模索していくべきなのではないでしょうか。

ドイツのメルケル首相は今回の事故を受けて早速原発撤廃を政策を転換しました。
ドイツには地震はなく、台風などの自然災害もほとんどありません。自然災害がほとんどない国であっても、100%国民の安全を守れないものは撤廃していこうとする姿勢は高く評価されるべきです。

また、今日ちょうど私が住むベルリン州のエネルギー政策の転換がクラウス・ヴォーベライト市長から発表されました。ベルリン州はもともと原子力発電による電力供給はありませんが、現在の石炭と天然ガスによる発電を少しずつ減らし、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電など再生可能エネルギーによって100%の電力供給を行うように進めていくとのことです。
日本の原発事故を真剣にうけとめ、どうすれば市民に安全でクリーンなエネルギーを供給できるかを考えてくれる政府に感謝したいです。

日本も米国の方針に右に倣えで従うのではなく、ヨーロッパ一の大国であるドイツがこのような決定をしていることに目を向けてほしいです。
日本の政治家は、政治が国民を幸福にするためにあることを忘れてしまっているような気がしてなりません。

ドイツのシーメンス社は天然ガス発電所の構築のオファーを既に日本に出していることを今日の新聞が伝えていました。是非是非断らないでほしいです。
原子力と石油に頼らなくても電気供給は賄えるはずです。

<節電について>
市民一人一人が電気をこまめに消したりエアコンの使用を控えたりするのはよいことだと思います。
これは電力供給状況が改善しても続けていくべきだと思われます。
ドイツから日本に戻っていつも思うのは、お店の照明がびっくりするほど明るいことや、うるさい音楽がそこらじゅうで流れていること、そして道路が明るすぎることです。また、強すぎる暖房冷房も辛いです。
ドイツの高速道路「アウトバーン」にはサービスエリア近辺を除き照明は全くありません。夜中にアウトバーンを走ると真っ暗ですが、不便を感じることは全くありません。
というわけで、まずは高速道路の照明を消してほしいです(既に半減されてはいるようですが、私的にはなしでも良いと思います)。

なお、サマータイム導入が検討されているようですが、お勧めです。
確かに時差調整の時期(特に春)は軽い時差ぼけになります。それでも夜9時~10時まで明るいので一日のうちで電気を付けるのは1時間~2時間になりますし、何よりもいつまでも明るいので気分が爽快になります。






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Last updated  2011.03.24 05:50:59
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深く同感です   ダンスファン さん
日本のように(過度に)明るい国、無制限・無駄に電気を使う国はないのではないでしょうか。安全で人間らしい生活のために、これまでの無駄をみなが自覚し、そのための啓蒙もすべきだと思います。先進国に弱い日本のことですから、ドイツが、と日本でも大きく報道してほしいですね。 (2011.03.24 22:11:46)

Re:福島原発事故について思うこと(03/24)   みのり さん
いつも拝見させていただいております。

私自身、大学で専門的な分野を学んで、原子力発電や使用済み核燃料の地層処分の問題についても一般の方よりも知って・考える機会が多いと思います。
専門を学んで改めて思うことを書かせていただきます。

個人的には原子力発電についてはNOです。が、今現在の日本の状況と各代替発電の効率や課題などを総合して考えると、今現在の日本では、どうしても原子力に頼らざるを得ないのだと思います。
(太陽光は効率が悪く、風力は稼働率を上げることが課題、バイオマスでは世界的な食糧問題を誘発しかねません。地熱発電という道もありますが、多量の水資源(いわゆる温泉)を消費するためメインの発電方法としては現実的ではありません。)

もちろん、原発でも使用済み燃料の処理方法などの課題があるのは確かです。

また、日本はドイツみたいに他国からの送電ができませんので思い切って「原発やーめた」はできないのです(ドイツは隣国の原発大国フランスからの送電を受けているので、原発リスクを隣国に押し付けているような気もするんですが。その分割高な料金をフランスに払っていることだと思います。でも現実的に考えると仕方のないことなんでしょうね。なかなか難しい問題です)。

原子力発電にかかわる人の多くが、こういったジレンマ(できれば使いたくないけど、現実的には原発に頼らざるを得ない)を抱えているんだと思います。

それぞれのリスク・メリットをみんなが知ってよく検討する必要があると思います。 (2011.03.26 11:47:26)

みのりさまへ   Bayaderka さん
興味深いコメント、ありがとうございます。

化石燃料の埋蔵量について調べましたところ、原油、天然ガス、石炭ともにかなり豊富にあるそうです。特に石炭については今後1000年ぐらいは全く問題なしだそうで、天然ガスも非常に豊富だそうです。

つまり、原子力に頼らなくても電気供給は当面は火力発電で十分に賄える計算になります。確かに火力発電にも地球温暖化問題がつきまといますが、ならば効率の良くできるだけ環境を破壊しない火力発電のための開発を進めていくのが良いのでは?と思いませんか?
それに加えてクリーンな風力発電や太陽光発電の効率を上げている開発を進めるべきだと思います。
火力発電は何かあればすぐに停められますが、原子力発電は停止したくてもすぐに停止できず暴走する危険がありますので・・・。(実際今暴走中で、既にメルトダウンが起こっていますよね。ドイツでは既にレベル7の扱いとなっています。)

政府が脱原発を唱えないのは、ひとえに原発が膨大な利益を生むからだそうです。つまりはお金の問題なのだそうです。

現在停止中の火力発電所を稼働させれば5000万キロワット位の電力は確保できるそうです。つまり計画停電の真の目的は、「原発をやめる=国民は常に節電し、停電の恐怖に耐えなければならない」と言うことを刷り込むことにあるとのことです。

だから、原発=電力が足りない!ということからまず切り離して考えなければなりません。

東海地震はいつか必ず来ます。その時浜岡原発が同じことになる可能性も非常に高いわけです。
太平洋ベルトが同じ事態になったら日本がどうなってしまうかは誰でも予測が付きますよね?
地震津波そのものの被害は再構築していくしかないですが、いったん事故が起こってしまったら終わりが見えない原発問題は違います。

国民すべてがその現実について良く考えるべきだと思うのです。 (2011.03.28 18:43:30)

Re:みのりさまへ(03/24)   ダンスファン さん
Bayaderkaさま

情緒的でなく数字で納得していくことは大切ですね。そして、コントロール不能なものはいくら便利でも使わない、そのためには多少の節約は全員が我慢するという共通理解と強い意思。遠く離れたドイツで原発についての議論がなされ、その結果が緑の党の躍進です。日本でもこのような議論が起こって、冷静に判断してもらいたいものです。 (2011.03.29 12:20:17)


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