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今回の福島原発の事故の経過を見ていてもっとも不思議なのは、
「これだけの大事故を起こした原発をなぜ撤廃しようという方向にならないのか?」 とういことです。確かに福島原発の冷温停止が最優先ではありますが、津波に原発が耐えられないとわかった今、原子力に頼らないエネルギー供給の道を模索していくべきなのではないでしょうか。 ドイツのメルケル首相は今回の事故を受けて早速原発撤廃を政策を転換しました。 ドイツには地震はなく、台風などの自然災害もほとんどありません。自然災害がほとんどない国であっても、100%国民の安全を守れないものは撤廃していこうとする姿勢は高く評価されるべきです。 また、今日ちょうど私が住むベルリン州のエネルギー政策の転換がクラウス・ヴォーベライト市長から発表されました。ベルリン州はもともと原子力発電による電力供給はありませんが、現在の石炭と天然ガスによる発電を少しずつ減らし、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電など再生可能エネルギーによって100%の電力供給を行うように進めていくとのことです。 日本の原発事故を真剣にうけとめ、どうすれば市民に安全でクリーンなエネルギーを供給できるかを考えてくれる政府に感謝したいです。 日本も米国の方針に右に倣えで従うのではなく、ヨーロッパ一の大国であるドイツがこのような決定をしていることに目を向けてほしいです。 日本の政治家は、政治が国民を幸福にするためにあることを忘れてしまっているような気がしてなりません。 ドイツのシーメンス社は天然ガス発電所の構築のオファーを既に日本に出していることを今日の新聞が伝えていました。是非是非断らないでほしいです。 原子力と石油に頼らなくても電気供給は賄えるはずです。 <節電について> 市民一人一人が電気をこまめに消したりエアコンの使用を控えたりするのはよいことだと思います。 これは電力供給状況が改善しても続けていくべきだと思われます。 ドイツから日本に戻っていつも思うのは、お店の照明がびっくりするほど明るいことや、うるさい音楽がそこらじゅうで流れていること、そして道路が明るすぎることです。また、強すぎる暖房冷房も辛いです。 ドイツの高速道路「アウトバーン」にはサービスエリア近辺を除き照明は全くありません。夜中にアウトバーンを走ると真っ暗ですが、不便を感じることは全くありません。 というわけで、まずは高速道路の照明を消してほしいです(既に半減されてはいるようですが、私的にはなしでも良いと思います)。 なお、サマータイム導入が検討されているようですが、お勧めです。 確かに時差調整の時期(特に春)は軽い時差ぼけになります。それでも夜9時~10時まで明るいので一日のうちで電気を付けるのは1時間~2時間になりますし、何よりもいつまでも明るいので気分が爽快になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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