|
テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カテゴリ未分類
私のエレベーター体験談のリクエストがあったので
ちょっとネタを。 *****************************: エレベーターの点検が定期的に行われている うちの住んでるビルは、 なんどもクドイ様だが 鉄筋が錆付いて天井のコンクリートが ボコッと落ちてしまうくらい おんぼろビルだ。←(セメントに海水を使っていた為) そんなビルに、見せ掛けの為か、 はたまた管理代が浮いたのか 数年前にエレベーターだけが 綺麗になった。 エレベーターの載せ替えをしたのではなく 内装を綺麗にしただけであって 初めて乗った人には 小洒落たビルと錯覚を起こしてしまいそうなほどだ。 (って嘘ですが・・) 点検も済んだまもなくの頃、 そんなエレベーターに 外から帰って来た私は乗った。 いつもの手つきで自分達の住んでる階を押し 昇っていったのだが 階にたどり着いても扉が開かない。 仕方がないので上まで行ってみて また自分達の階を押すという 姑息なことをしてみた。 すると、どうだ。 『ンンンッッッ』と開きそうで開かない扉は 力みっぱなしの状態で静止したままだ。 言わば、便秘の人がトイレで踏ん張っている図とも 言えなくはない。←(意味不明) ま、時々誰も押してないのに 開いちゃう扉なので 今度はグランドフロアーに下がろうと 一番下の階を押しみた。 ・・・・・・・・が、 相変わらず強情な扉は 開けることなく私の足止めをした。 そんな私も少々「やばい?」などと不安になるも また上へと昇ってみた。 エレベーターを綺麗にした時点で モニターが取り付けられた訳で そんなモニターをチェックする 守衛のおっさんはモニターチャックしていないのか、 はたまたエレベーターで遊んでいる ねえちゃんと思っているのか 私の存在に気がつかないようだった。 上の階に到達するも やっぱり強情な扉は 私をお通ししてくれないのだ。 こんなことを数回繰り返して そろそろ、私は気が付いた。 『出れない???!!!』って。 どうにかしてこの場を やり抜きたい私は 今度は全ての階を押して下ってみた。 完全に閉じ込められてるぅぅぅぅ~~~~(涙) モニターから見える私はきっと余裕に見えただろうが 内心、穏やかではない。 内股になっちゃうくらい 余裕がない。 グランドフロアーに近づくにつれ 下で待っている人の声が聞こえてきた。 Gに着く。 『ンンンッッッ・・・』 扉が開かないことに エレベーター前で待っていた人達も ようやく気がついたらしく、 そして、私の存在にも気がついたらしかった。 やっぱり扉は開かないので なんとかこの場から逃げたい私は また上の階まで押しちゃった! 下で人が待っているのに、だ。 まるっきり、エレベーターで篭城 の姿。 人質はわたくし、bebe。 住んでる階に着いてもやっぱり開くことはなく 篭城する犯人が堪忍したように 下に連れ戻された。 と、同時にスピーカーから人の声。 やっぱり、広東語。 「ビールの栓を開けてくれ!」を常日頃使っている私は 言ってみた。 「ン開ぁ~(私の解釈の中では「開かないよ」)」と。 いいのか? これで通じるのか? 相手は分かってくれるのか? 別に遊んでるわけじゃないんだぞ? Gに着くにつれ、やっぱり尋常じゃないことを 察してくれたようで エレベーターの外では騒がしかった。 そして、下に着き 男達の掛け声のようなものが聞こえてきて どこかのおっさんが扉をこじ開けてくれた。 もし、ここが日本だったら 私は如何に不安になり 如何に上下を行ったり来たか 如何に申し訳ないことをしたか 照れ隠しの為に色々と述べあげたことだったが 私の数少ない広東語から出た言葉は 申し訳なさそうな「多謝サイ・・(ありがとうございました・・)」だった。 このときばかりは 自分の広東語の出来なさに 情けなくなった時であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|