映画「アイ、ロボット」に期待
「アイ、ロボット」と言う映画が作られていると言う話を聞いて、そのタイトルにピンと来た。 「アイ、ロボット」とは"I,Robot"――つまり、ロボットもののSF小説の第一人者、アイザック・アシモフのあまりに有名な短編集、「わたしはロボット」の事ではあるまいか? その映画の公式サイトに行って確認してみた所、果たしてアシモフのロボットものの世界観のストーリーの映画のようだった。「私はロボット」そのままではない様だ――考えてみればあたりまえで、「私はロボット」は短編集だからそのままでは映画にしにくい。 興味を引かれるのは、重要な登場人物としてスーザン・カルヴィン博士が出てくるらしい点だ。アシモフのロボットものの多くに出演している彼女が、映画でどんな風に描かれるかが興味深い。 多くの登場人物から、「女性としての魅力はゼロ」とか「体には血じゃなくてオイルが流れてそうな冷血人間」とか、さんざんにけなされている彼女が映画でどんな風に描かれるのか。ここは一つぜひとも原作のイメージを尊重して欲しい。スーパーモデルみたいな美人にはしないで欲しい所だ。 アシモフの中編小説「バイセンテニアル・マン」を原作にした「アンドリューNDR114」は原作をかなりアレンジしつつもまあまあのできだったので、(僕の知る限り)アシモフの小説の映画化第二作である「アイ、ロボット」にも期待したいところだ。