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カテゴリ:その他
長男が図工で使う彫刻刀を注文した時の話です。 学校で斡旋する業者に注文をしました。 妻が左利き用の彫刻刀を選び、注文書を兼ねた封筒に現金を入れて長男に持たせました。 忘れ物が多いので、朝、きちんと確認し、帰宅してからも提出したことを確認しました。 ところが、授業当日、長男の注文ができてないことがわかりました。 先生は、「自分で買って下さい」と長男に言いました。 長男はひどくショックを受けて帰宅しました。 夕方、電話をすると、先生は、きちんとチェックをしていて間違いはない、と言います。 提出した時の様子を聞くと、注文書を兼ねた封筒にお金を入れて、提出箱に入れることになっている、ということでした。 そして、先生は、生徒よりも早く来ているので、提出箱から紛失してしまうことはない、ということでした。 いったん、電話を切り、妻と長男に確認すると、先生にも用事があるので、必ずしも生徒よりも早く来ているわけではないことを知りました。 私は長男の目を見て確認しました。 「お前はきちんと提出したんだな?」 長男はまっすぐ見て、うなずきました。 もう一度、先生に電話で話しました。 先生に、チェック方法をたずねました。 提出箱の封筒を職員室に運んで調べ、リストに記録したということでした。 その方法では、生徒が自分の正しさを主張できません。 引換券や受け取りを発行しない理由をたずねましたが、明確な説明はありませんでした。 電話では話が遠いので、1週間後に面会することになりました。 電話の2日後、連絡があり、先生の机の引き出しに長男の封筒があったということでした。 先生はすぐに長男に謝ってくれました。誠意のある対応だと感じました。 問題は解決したのですが、面会は予定通りにお願いしました。 面会でも、先生は私たちにきちんとお詫びを述べてくれました。 再度、お金のやり取りがある時は、引換券を渡してくれるようにお願いしました。 決して、自分たちのためではありません。 クリーニングや写真の現像など、社会では、一般的な方法だからです。 学校は子供たちが失敗を積み重ねながら、人間関係や社会を学ぶ場所だと考えています。 ですから、学校だけで通用する方法ではなく、一般社会の練習をさせたいと思いました。 しかし、学校の習慣や他の父兄の反応を考えると、難しいということでした。 残念ですが、担任の先生だけでは決められないので、仕方ありません。 長男がウソをついていなかったことが証明されて良かったと思っています。 そして、長男を信じていて良かったと思います。 また、先生を責めなくて良かったと思いました。 もし、文句ばかりを並べていたら、長男が正しくても、後味が悪かったと思いますし、そのような私の姿を長男に見せることは、大きなマイナスだったと思うからです。 人は誰でも間違えます。 先生も人間です。 相手の間違いを見つけた時、どのような対応をするのか、は非常に大きな課題だと考えています。 大切なのは、相手のミスにつけこんで攻撃することではありません。 トラブルの再発を防止することです。 そうでないと、多くの人がミスをしても認めなかったり、謝らなかったりするようになるでしょう。 せめて自分だけでも、そうはなりたくないな、と思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月12日 14時16分31秒
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