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テーマ:心の病(7312)
カテゴリ:聖書のことば
さめよ。さめよ。力をまとえ。主の御腕よ。さめよ。昔の日、いにしえの代のように。ラハブを切り刻み、竜を刺し殺したのは、あなたではないか。 このイザヤ書の箇所は、イザヤが、神に向かってイスラエルの回復を願う思いが書かれていると捉えることもできますが、少し見方を変えて考えて見ましょう。イザヤ書では、人称が、「あなた」と呼ぶ対象が、文章の中でイスラエルであったり、神であったり、その詩の中で変わって表現されています。前文を読んでいただければ、お分かりになられると思います。9節までの「わたし」は、神ですが、9節に「主の御腕よ。」と呼びかけていますから、9節の「あなた」は神です。12節以降は、「わたし」が神と考えるのが普通でしょう。15節には、「わたし」は「あなたの神、主であって」とありますから、神です。では、9節の中では「わたし」が誰でこの言葉を語っているのだろうかと思いますね。もちろんイザヤが、言っていると考えられるのですが、わたしはむしろこれは、天上での天使たちの神への賛歌ではないかと思うのです。そうすると、預言書としての風格と言うか、その意味合いが深くなりましょう。イザヤは、天上でのイスラエルに向けた神の声を聞いているのでしょう。イザヤは、それを書き留めているなかで天使たちが、神を賛美する声も聞いたのでしょう。だから一連とした預言書となるのです。ですから、この訳では、天使たちの神への賛歌の感じが表現されていないかなと思います。ここは、「目覚めてください。目覚めてください。力をまとってください。主の御腕よ。目覚めてください。昔の日、いにしえの代のように。ラハブを切り刻み、竜を刺し殺したのは、あなたではありませんか。(あなた以外にはおられません。) 海と大いなる淵の水を干上がらせ、海の底に道を設けて、贖われた人々を通らせたのは、あなたではありませんか。(あなた以外にはおられません)」と、賛歌を歌っているのです。 (人気ブログランキングに参加しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.20 10:51:30
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