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My Natural Gardenの記録~昆虫と自然と自然農と鉄道模型と~

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2012.01.19
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カテゴリ:イタリア旅行
 1月11日朝6:15起床し、スーツケースをまとめて朝食へ。バイキング方式だが、パンとカリカリベーコンとスクランブルエッグ、ハム、チーズ、コーヒー、ジュースのみ。パンは非常に固く、スクランブルエッグはろくに混ざっていなくボソボソであった。野菜や果物もなく極めて粗末なものといわざるを得なかった。
 予定通り7:40に集合してバスへ。バスはベンツ社のもので乗り心地は良好であった。サンタマリア・デッレ・グラツィエ教会へ到着。現地のイタリア人のガイドさんの誘導で教会内の「最後の晩餐」へ。このイタリアのガイドさんの日本語の上手なこと。かなり長い間ガイドをしているものと思われる。さて、「最後の晩餐」であるが、この絵は近くで見るのではなく遠くから眺めるとその価値がわかるように描かれている。絵の人物や内容も大事だが、この絵は当時では珍しい遠近法を使って描かれているのである。この絵が描かれている壁の反対側の壁から離れて見ると、教会の側面の窓枠と絵の中の窓枠が一直線となり非常に奥行きのある絵として浮かび上がってくるのである。
 以前NHKで「最後の晩餐」についての解説があり、絵の内容や遠近法のことを知ってから、是非一度は現地で現物を見てみたいと思っていた。だから、現場ではガイドさんの説明を聞くこともなくひとり離れて遠くから眺めてみたのである。本当に窓枠が一直線になり奥行きのある見ごたえのある絵であった。絵の内容については、解説本が多く出ているのでそちらを参照してください。一人離れて絵を見ていたら、イタリア人の職員が、親指を立てて「OK」と言ってくれた。たった15分間の閲覧であった。
 次に世界で一番古いアーケードといわれているガッレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世へ行った。ここの中央のドームの下に描かれているモザイク画の牡牛の股間に踵を乗せ一回転すると幸せになれるらしい。そのためその部分がかなり凹んでいたはずなのだが、最近修復したためあまり凹んでいません、とガイドさんが説明していた。
 ところでヴィットリオ・エマヌエーレ2世という人は、日本でいう豊臣秀吉のようにイタリアを統一したとのこと。したがって、各地に彼の銅像が立っていた。ミラノやベネチア(ベニス)、フィレンツェ、ローマ、ナポリなど個性的な小国が点在していたのを武力でなく一つのイタリアにしたのであるから大変だったのであろう。
 この後、ドゥオーモ(Duomo di Milano、ドゥオーモ・ディ・ミラーノ)へ。とにかくレンガを積んで完成するのに500年かかったという代物。ステンドグラスや壁画を見るのに頭を常に上げていなければならず、その大きさに驚く。壁のあちこちに配置されている種々の像はもちろん、尖塔の上に乗っている像がそれぞれ精密に丁寧に制作されており、キリスト教を信じる人々の情熱が伝わってくる。建物の完成よりもこうした美術関係の制作に時間が掛かったのではないだろうか。
 ホテルを出発してから車窓より見える街並みが、全て歴史のあるレンガ作りの家であり、特に世界歴史遺産の周辺は可能な限り当時のまま保存しようと努力していることに驚く。建物の中は自由に改装してよいが、外観は変更できないという法律があるため、生活するにはかなり不自由であるらしい。特に5階建て以上のものはエレベーターを設置することができないと、大変だそうだ。それでもこうした中心街の部屋に住むことがイタリア人の夢らしい。年をとったら大変だろう。
 昼食は、リゾット(卵の固茹でお粥のようなもの)と豚の(薄い)カツレツであった。250mlのワインを飲んだ。その後、バスでヴェローナへ約2時間半。
 ヴェローナもレンガ造りの建物が並ぶ歴史のある古い街である。ここにもローマのコロッセオのようなアレーナという競技場が残っているが、なかには入れなかった。この地の有名な場所は、あのロミオとジュリエットの舞台となったバルコニーである。レンガ造りの建物は、ロの字型に作られ中庭がある。これは外敵から守るため道に面した部分はびっしりと隙間なく建てられるが、日の光を受けられるように中庭を作ったとのこと。ジュリエットのバルコニーもこうした中庭に面して作られていた。日本ではバルコニーは自然世界に向けて(つまり外へ向けて)作られているので、そのようなイメージでいたので全く裏切られた。狭い中庭にちょっと出ているだけの小さなバルコニーであった。常に外敵の侵入を受けていた中世では、日本のようなバルコニーを作ったらあっという間に室内へ侵入され略奪されたでしょう。
 この後、バスで1時間半かかってベネチア(ベニス)へ。夕食はカルボナーラ(日本のものと違ってバターやクリームは使わない)と魚料理(塩辛くてまずい!)であった。2日目の終わり。





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Last updated  2012.01.19 16:35:14
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