井原線ふるさとじゃ～ナル

　参院選の投票日。
　参議院議員という特殊職の就活活動の最終日だ。
　特殊職ということで候補者とスタッフそして多くのボランティアのチームで戦う。
　このチームで利益を手にすることができるのは候補者と一部のスタッフだけ、多くの関係者は無償ボランティアだ。
　また候補者は当選しなければ唯の人、負債だけが残る。
　
　今回の参院選、田舎では静かなもんだ。
　選挙カーはたまに来るが、声も残さず走り去る。
　電話も候補や政党をよろしくとは言うが、公約は言わない。

　近頃の選挙の最大の問題は市民の代弁者がいないことだ。
　政治は多数決だから個々の候補者の公約は軽い。
　各党の公約は唯のキャッチフレーズ。

　与党の公約は、やりたいことは小さく書き、耳触りの良いことを大きく書く。
　野党の公約は、実現の可能性のない夢を語る。
　公約ほど当てにならぬものはない。

　選挙制度を民意の反映したものにしようと思ったら、１人２票制にしたらいい。
　１票は今まで通り議員になって欲しい人に入れる「正の１票」
　もう１票は裁判官の選挙のようになって欲しくない「不（負）の１票」

　そんな選挙なら行ってみたいかな。