カテゴリ:桜木町事故
長らく開けてしまいましたが、改めて桜木町事故の証人審問の国会議事録をご覧いただこうと思います。 今回で、検事の証人喚問は終わりとなります。 ここでは、特段特記すべき部分はないので、議事録のみをアップしておきたいと思いますが、共産党だからとか、無能であると言ったおよそ、国会の場で記録に残されるべき議事録で発言される内容ではないことだけは言える、そんな気がします。 にほんブログ村 にほんブログ村 ******************************************************** 取材・記事の執筆等、お問い合わせはお気軽に blackcat.kat@gmail.comにメール またはメッセージ、コメントにて お待ちしております。 国鉄があった時代 JNR-era ******************************************************** 以下は、国会審議議事録・・・・・ ○加藤(充)委員 よその場所であるならば、上りというのは、線路にも通ずるし、電車にも通ずるが、あの災害の発生した場所においては、上り線ということは、必ずしも上り電車のそれとは一致しない、こういうことを言われたのであります。それで私は質問したのありまするが、今になって、それは大した違いじやないと証人が言われるのだったら、証人とりくつの言い合いはするつもりはありませんから……。 ○篠田委員長 ちょっと加藤委員に申し上げますが、それはあなたのお聞き違いじやないのですか。あとで速記録を調べればわかりますが、私はあなたと同じ質問を証人にしたのです。上り線と工手長が言い、信号手は上り電車とこう聞いておる。そうすると線であるか、電車であるかということは、調べてみなければわからないが、上りという言葉を使つたということは、これは考えられる。そこでぼくとあなたと同じ考えになりまして上りをとめてくれと言つたのじやないかと言って聞いたところが、証人は先ほどもそうじやない。工手長は上り線をとめてくれと言い、信号手は上り電車をとめてくれと言うのでそれが水かけ論になって、まだ解決がついていないという話である。 ○加藤(充)委員 わかりました。そのことについては私ども調べないのでわかりませんから、それはそれでいいのです。ところが中沢という工手長は、上りという言葉の中には、上り線というようなことを強く感ずるし、また信号掛としましては、具体的な電車だから、それは上りということがピンと来ると上り電車だというふうに理解をする。上りということについても、路線とピンと来るような職責や職歴の経験がそういうふうなことになって、瞬間のときの理解が、今から開き直れば、いろいろなことの違いになって出て来るのじやないか、こういうふうに私は感じたから……。 ○田渕委員 先ほど加藤君から、私の発言中にああいうばかだからということがあつたと言われましたが、これは共産党的な煽動の言葉でありまして、当委員会がこれを審議して行くということが、全国の国鉄の全従業員の緊張、いわゆる引締めの一つの台になって行くわけだと私は思います。ただ三十年に近い経験を持つた中沢君にしろ、高原君にしろ、きのうの証言の能度、人物的に批評して、決して有能達識な人とは見られません。少くとも無能にひとしいと私は思う。それはなぜかというと、私がこんなことを言わなくても、加藤君はわかるだろうと思うが、あの人類に近いさるですら、三十匹、四十匹の集団で食糧をあさりに行くときは、一匹が木の上に登つて、外敵を見ればただちに知らせる。これから言うならば、少くとも数分置きに来る電車の中であれだけの仕事をするのであるならば、中沢君は前方に一人の赤旗を持たした者を配置するのがあたりまえなのに、これをしておらぬから無能だという。しかしそんなことをわれわれは言うのじやない。そんなことは検察庁にまかしておけば刑罰を科する。われわれはそういうような点を見出さんがためにかかつておるのでなくて、決して共産党的な、駅夫で働いておれば、信号手で働いておるのはばからしいとい感じでなく、われわれは少くとも緊張してやれという線に持って行かなければならぬ。これがために私は決してばかだという表現はいたしておりません。そういう観念は毛頭ございませんことをはっきり申し上げておきます。 ○篠田委員長 他に御質問がなければ、大津証人に対する尋問はこれにて終了いたしました。証人にはたいへん御苦労様でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.12 23:15:53
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