テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:ジャズ
落ち着いてゆったりとした気持ちで耳を傾けたい大人の一枚 レスター・ヤングは、1909年生まれの米国人テナー・サックス奏者(クラリネットも演奏する)。多くのジャズ・ミュージシャンからリスペクトを受け、目標とされた人物である。ピークは1930年代と言われるが、本盤『プレス・アンド・テディ(Pres and Teddy)』は1956年のもので、1959年に死去する数年前の、レスター晩年の録音である。 本盤の名義は、レスター・ヤング=テディ・ウィルソン・カルテット(Lester Young-Teddy Wilson Quartet)である。そしてこの二人の名前がそのままアルバム名の『プレス・アンド・テディ』となっている。テディ・ウィルソンは、1912年生まれ(1986年没)のピアノ奏者で、同じく30年代から活躍した人物である。 アルバムタイトルにあるプレス(Pres=Presidentプレジデント、大統領)とは、レスター・ヤングの愛称である。ジャズ歌手ビリー・ホリデイによるネーミングで、サックス界の大統領(アメリカでNo.1と言えば、無論、大統領)といった意味あいだ。けれども、このような名前に恐れおののいてはいけない。こういう超ビッグネームを神棚に飾るかのように扱って、実際にはあまり聴かないというのは、よくないと思う。もっと普通に、と言えばよいのか、とにかくもっと自然に聴けばいいと思う。 1曲目の「オール・オブ・ミー」からして、非常になめらかでリラックスした雰囲気の演奏である。このリラックス感はレスターのサックスだけでなく、テディのピアノが合わさることで完成している雰囲気だと感じる。久々に再会したベテラン二人がなせるわざということなのかもしれない。テディのピアノが不可欠なことは、例えば5.「恋のチャンス」を聴けばよくわかる。個人的に好きなのは、1.「オール・オブ・ミー」、3.「ルイーズ」、5.「恋のチャンス」、それからCD追加曲の7.「プレス・リターンズ」。 [収録曲] 1. All of Me 2. Prisoner of Love 3. Louise 4. Love Me or Leave Me 5. Taking a Chance on Love 6. Our Love Is Here to Stay 7. Pres Returns* *CDボーナス・トラック [パーソネル、録音] Lester Young (ts), Teddy Wilson (p), Gene Ramey (b), Jo Jones (ds) 録音:1956年1月13日 [枚数限定][限定盤]プレス・アンド・テディ+1/レスター・ヤング&テディ・ウィルソン[CD]【返品種別A】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年01月29日 08時35分36秒
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