『屋根の上のヴァイオリン弾き』鑑賞
レポ遅くなりましたが、ミュージカル行って来ました。ずっとずっと観たかった東宝のミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』です。観たことがなくとも、この名前を耳にしたことがある人も多いのでは?日本の初演は1967年9月~10月=帝国劇場。初代は翻訳ミュージカル初主演(テヴィエ役)の森繁久彌さん。森繁久彌さんに始まり、上條恒彦さん、西田敏行さんが引き継いだ『屋根の上のヴァイオリン弾き』ロングラン公演は、2004年版のニュー・ヴァージョンから市村正親さんの登場となりました。観たい観たい!!と思いながらもなかなか縁がなかったミュージカルでした。そして全国公演をし、2006年2月の1ヶ月間、日生劇場に帰ってきた市村さんを人目見たくて、大急ぎでチケットの手配・・・。人気の公演なので、もう残ってないかも・・・と思ったら、意外や意外。1ヶ月しかないにも関わらず、ぴあで手に入れることができました。ほんとはS席で観たかった!でも、1席12,000円・・・。母と二人で24,000円はキツイなぁと、結局平日で残っていた一番安いB席3,000円で我慢しました。他のミュージカルだとB席でも6,000円以上は取られることが多いので、3,000円とは格安でした。西田さんの演技は、『釣りバカ日誌』を初め、いつも色々なドラマや映画で観ていましたので、なんとなく想像つきますよね?^^市村さんは、劇団四季出身のいわずと知れた劇団俳優。今回生で拝見したのは初めてで、かなり演技に注目でした。題名から、主人公のテヴィエは、本当に屋根の上のヴァイオリン弾きなのかしら?と思われるかもしれませんね。冒頭のことばから紹介しますね。****以下、ネタばれ注意****「わしらのこのアナテフカに住んでいるユダヤ人は、皆屋根の上のヴァイオリン弾きみたいなもんだ。落っこちないように気を配りながら、愉快で素朴な調べをかき鳴らそうとしている。これはなかなかなことじゃない。なぜそんな危険をおかして住んでいるのかって?そりゃこの村がわしらの生まれ故郷だからさ。どうやってバランスを保っているかって?それは一口でいえば“伝統”、“しきたり”ってやつですよ」そう、テヴィエはヴァイオリン弾きではなく、ロシアの村で働く貧しい酪農家。物語の最初から最後まで、ひとりのヴァイオリン奏者が奏でる音楽が、舞台であるロシアのアナテフカという村で起こる悲劇を象徴しています。内容は、ユダヤ人迫害をテーマにも盛り込んであるのですが、市村さんの真剣な中にも、楽しくコミカルな演技がそれを感じさせず、むしろ最初から最後までとても明るい舞台だなぁと感じました。もちろん、途中涙を誘う場面も多々ありますが市村さんの間のとり方、声の調子や、所作が見る者を惹きつけ笑いが多くとても楽しめました。約3時間で3,000円は安すぎる^^久しぶりにすぐにでも、また観たい!!と思わせるミュージカルに出会いました。