昨夜は一応眠れました……。
次の日、2人と1匹は目覚めました。
そして今朝は、いつも目覚めに弱いハズのニセアリスが一番シャキンとしていました。
……なんて頼りになる人でしょう。
ニセアリス「さっさとホテルを出よう。どうせ朝飯もろくな物が出ないと思う!こんなところに長居はしたくない」
アリスも同感でした。ウサギさんを抱きかかえ、さっそく『掃除道具入れ』の部屋から出ました。
そして、小走りにホテルの玄関ロビーに向かいます。
タッタッタッタッ……。
玄関ロビーに着きました。
カウンター付近に誰もいないのを確認すると、ニセアリスはそそくさと出口の扉に向かいました。
すると急に出口の外からボーイさんが現れ、アリス達の行く手に回り込みました。
そして仁王立ちで行く手を塞ぎました。
ボーイ「お前ら!挨拶も無しで出て行くのか?!!!」
確かに一理あります。お礼は言わなくてはなりません。”一応”泊めてもらったのですから。
アリス 「あ、ありがとうごさいました……」
ボーイ 「声が小さい!!!!!」
アリス 「あ、ありがとうございました!!!!」
ボーイ 「……ちっ!まあ、いいだろ!今度ここを利用する時はちゃんと”大人”なってからにするんだな?いいな?分かったな?」
アリス 「…………」
ボーイ 「分かったなああぁぁ?!!!」
アリスはビクッ!と震えました。
アリス「はっ、はい!わかりました!」
そう言ってから2人と1匹はボーイさんの横をすり抜けて出て行きました。
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Last updated
2005.12.13 04:34:36
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