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カテゴリ:不思議の国のアリスとニセアリス
アリスは「不思議」とジャンル分けされた棚を見つけました。
そこには豪華な分厚い本がずらりと並んでいました。 ウサギ 「ですが……、肝心の『未確認生物大全』が無いようです。借りられています」 棚を見ると大きく一箇所空いた空間がありました。 アリス 「えーーーーーーーーーー!」 ウサギ 「もう、一度司書の方に聞いて見ましょう」 カウンターに戻る事になりました。 アリスは振り返ってミルキーに「戻ります」と言いました。 ミルキーはモグモグに「どうどう」と言いました。 モグモグは通路が狭くて身を反転させる事が出来ないので、バックしようとしましたが、あまりに大きな体なので羽が引っかかりました。 ……でも、なんとかバックできました。 カウンターで、また司書の女性に聞いて見ました。司書の女性はキーボードを叩き、「借りられてません。その本は”貸出中”の状態ではありません。館内にあるはずです。本の上の隙間とかも見ていただけましたか?」とおっしゃいました。 ウサギ 「はい」 司書の女性「誰かが無断で持ち出したのかしら?」 そこでアリスは振り返って館内を見回しましたが、アリス達の他には誰も図書館を訪れていませんでした。後は、相変わらず奥の方でニセアリスが寝そべっていました。 ニセアリス「くははははは!」 本を読んで笑っています。漫画でしょうか? ウサギ 「困ったなーーーー。他に”モグモグ”について載っている本はありませんか?」 すると司書の女性は眼鏡を触りながら、こう言いました。 司書の女性「……つかぬ事をお伺いしますがぁーーー、 ”モグモグ”と言うのは、あの伝説上の動物の”モグモグ”の事ですよね?」 ウサギ 「そうです」 司書の女性「あの”ネッシー”や”ツチノコ”や”ビッグフット”と同じ未確認生物ですよね?」 ウサギ 「そうです」 司書の女性「あの普段はヒヨコに姿を変えている事が多いと言う”変身できる生物”ですよね?」 ウサギ 「そうです」 司書の女性「あの”きな粉を食べさせると巨大化する”と言う、”モグモグ”の事ですよね?」 ウサギ 「え?そうなんですか?じゃあ、たぶんそうです」 そう言って司書の女性はミルキーが乗っている大きなヒヨコをまじまじと見つめました。 「…………」 司書の女性は顔は明らかに驚いていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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