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テーマ:短編小説を書こう!(490)
カテゴリ:番外編
ポチャ!
ミルキーはクリームシチューにストローを浸けて吸い始めました。 ミルキー 「スゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! スゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 なかなかシチューをストローで吸うのは大変ですが、それでもしばらくがんばっていると何とか飲む事が出来ました。”冷たい、味薄い、玉ねぎ・肉無し”のクリームシチューでしたが、それでもお腹がへっていたミルキーにとってはご馳走でした。とても満足しました。 ミルキー 「ああ、おいしい。生きてて良かった」 ミルキーはうっとりした笑顔を浮かべました。 ミルキー 「はあ~~~~~~~~~~」 桃ニセアリスは面白くありません。 モグモグに目を移すと……、こちらはすでにガツガツと自分の分を食べる事に必死でした。 モグモグは激しくシチューのお皿に口ばしを突っ込みます。 ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ!ガツ! モグモグ 「モグモグモグモグ……!ピィーーー♪ピィーーー♪」 満足気に鼻歌まで飛び出しました。モグモグのお口にはここの料理は合うようです。 桃ニセアリスはウサギさんをつかまえて、 「おい!面白くもなーーーーーーーんともないんだが?!!!」 と言いました。 桃ニセアリス「どこが”パラダイス”なんじゃ?!私がここに来てから、何か1つでも面白い事があったか?どうなんだ?あん?」 するとウサギさんは「もうすぐショーが始まりますから」と言いました。そして、頬を赤くしました。 桃ニセアリス「”ショー”?」 桃ニセアリス「なんじゃ?そのショーと言うのは?マジックショーか?それとも、関西のお笑い芸人の漫才ショーか?」 ウサギ 「とてつもなくかわいい女の子のショーです!」 桃ニセアリス「”とてつもなくかわいい女の子のショー”?なんじゃ、そのいかにもダサそうなショーは?」 ウサギ 「”ウサ子さん”が出演するショーが始まるんです!」 桃ニセアリス「ウサ子出演のショー?」 ウサギ 「彼女を呼び捨てにしないでください!ちゃんと”ウサ子さん”と呼んでください!!」 桃ニセアリス「ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!ウサ子!」 ウサギ 「ああああ……」 ウサギさんは目を回して頭をかかえました。 場内アナウンス「皆様!大変ながらくお待たせいたしました。 本日のメインイベント!かわいいウサギちゃんによる踊りのショータイムがやってまいりました。では、ごゆるりとご堪能ください!」 場内中央のステージにスポットライトの光が集まり、下側からステージの一部がせり上がって来ました。そこに1匹の化粧をしたピンク色のメスウサギが現れました。 お客のウサギA「いよーーーーーーーー!!ネエちゃん!」 お客のウサギB「躍れーーーーーーーーー!踊れーーーーーーーーー!」 下品なヤジが飛び交います。 見ると、そのピンク色ウサギがステージ上で色っぽい踊りを始めました。 お客のウサギC「ヒューーーーーーーーーーーー!ヒューーーーーーーーーーーー!」 お客のウサギD「いいぞおーーーー!!ネエちゃん!!!!」 桃ニセアリス「なんだ?あれは?あれが”ウサ子”か? あつくるしい女(メス)じゃのう!厚化粧のし過ぎではないのか?!」 ------------------------------------------------------------------------ 小説目次 →第1話~第14話 →第15話・第16話 →第17話~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.09 04:42:25
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