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カテゴリ:不思議の国のアリスとニセアリス 小話
ニセアリス「これを食べれば喉の乾きが止められる。それにアタシは冷たいアイスクリームを食べると集中力が高まる!」
しかたなくまたアリスはおサイフを取り出します。 アリス「ミルキーさんにも取ってあげてくださいね!」 アリスはそう言って2枚のコインをニセアリスに渡しました。さっそくニセアリスはクレーンゲーム機を操作します。そして一度もミズすることなくアイスクリームをゲットしました。それになんと1回で2個のアイスクリームをつかみました。アームの爪にはしっかりと2個のアイスクリームが抱きかかえられるようにしてつかまれました。 クレーンゲームの声「パッパラタタタタタ♪~~。おっ!名人芸だね!やるな!」 ニセアリスが3個のアイスクリームを取り、ミルキーには1個渡しました。 ミルキー「パクパクパク!」 ミルキーがおいしそうに1個のアイスクリームを食べている間に、ニセアリスは3個のアイスクリームをたいらげました。 ニセアリス「ふう!喉の渇きが取れた。じゃ、アタシはこれで。」 アリス「ニセアリスさん!!」 ニセアリス「わーったよ!」 やる気のないニセアリスはやっとポータブルゲーム機の入ったクレーンゲーム機に向かいました。しかし、ニセアリスは…、 ニセアリス「おっ!あっちには飴玉が取れるゲーム機があるなあ!」 と、言いました。 そしてついにアリスの怒りは頂点に達しました。アリスが怒ります。 アリス「ニセアリスさん!!」 キラ~~~~~ン! アリスの目が光りました。 ニセアリス「わーったよ!」 そしてニセアリスはポータブルゲーム機の入ったクレーンゲームの台を操作しました。 チャリン! グイイイイイイイイイイイイイイイイイイン! グイイイイイイイイイイイイイイイイイイン! ガコン!ガコン! 今度も1枚のコインで2個の景品をつかみ取りました。 クレーンゲームの声「パッパラタタタタタ♪~~。おっ!名人芸だね!やるな!」 まさに名人芸、実にあっさりとポータブルゲーム機をゲットしました。それも2個も。 ミルキー「ううう…、やった!やったよ、アリスタン!」 アリスがその景品を取り出し、2個ともミルキーに渡しました。 ミルキー「あああ!これでやっとミルキータンの物になったんだね?」 アリス「そうですよ。良かったですね、ミルキーさん」 でも、なんだかんだ言ってもアリスに取っては今日はさんざんな一日となりました。だいぶ予定外のお金を使ってしまったからです。ニセアリスがいろいろな物を食べてお金を使ったからです。 周りを見回しますと、すでに”伝説の勇者”の姿はそこにはありませんでした。 アリス「……………………。」 THE END お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.10.10 00:11:11
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