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カテゴリ:劇場で観た映画
新「バットマン」シリーズの「バットマン ビギンズ」に続く第2弾です。
ゴッサムシティに現れた凶悪なジョーカーと“暗黒の騎士”バットマンとの、 壮絶でダークな闘いを描いたアクションとストーリーが展開しています。 “お前がわたしを殺すか。 私がお前を殺すか。” 原題は、“THE DARK KNIGHT”。 ≪ストーリー≫ ゴッサムシティでは、バットマンとゴードン警部補が手を組み、 日々の犯罪に立ち向かっていたが、白塗りの顔に裂けた口の “ジョーカー”と名乗る正体不明の男が闇の世界で頭角を現わし、 バットマンを嘲笑うように、次々と凶悪事件を引き起こしていく。 そんな中、赴任した地方検事のハーベイ・デントは正義感に燃え、 バットマンらと協力して犯罪の一掃を強力に進めていった。 それでも凶行の手を緩めず街を混乱に陥れるジョーカーは、 バットマンを窮地に追い込む謀略を始めるのだった・・・。 監督はクリストファー・ノーラン、製作はチャールズ・ローヴェン、エマ・トーマス、 クリストファー・ノーラン、製作総指揮はベンヤミン・メルニカー、ケヴィン・デラノイ、 マイケル・E・ウスラン、トーマル・タル、キャラクター創造はボブ・ケイン、 原案はクリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤー、 脚本はジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン、 撮影はウォーリー・フィスター、衣装デザインはリンディ・ヘミング、 プロダクションデザインはネイサン・クロウリー、編集はリー・スミス、 音楽はジェームズ・ニュートン・ハワード、ハンス・ジマー。 キャストは、ブルース・ウェイン(バットマン)にクリスチャン・ベール、 ジョーカーにヒース・レジャー、ハーベイ・デント検事にアーロン・エッカート、 レイチェルにマギー・ギレンホール、ゴードン警部補にゲイリー・オールドマン、 アルフレッドにマイケル・ケイン、ルーシャス・フォックスにモーガン・フリーマン、 他にエリック・ロバーツ、キリアン・マーフィ、ウィリアム・フィクトナー、 ネスター・カーボネル、モニーク・カーネン、ロン・ディーン、チン・ハン、 リッチー・コスター、アンソニー・マイケル・ホール、キース・ザラバッカ、 コリン・マクファーレン、ジョシュア・ハート、メリンダ・マックグロウ、 ネイサン・ギャンブル、マイケル・ジェリ・ホワイト、マシュー・オニールなど。 前シリーズも含め、“バットマン”という名前が初めて題名に入っていません。 「バットマン ビギンズ」では、ブルースがバットマンとなった経緯や、 ゴッサムシティを危機から守るところまでが描かれていましたが、今作では、 前作以上に迫力あるアクションシーンが、全編に散りばめられています。 そしてブルースは、バットマンである必要があるのか、レイチェルと一緒に 普通に生活をするべきではないかと悩み、内面的な葛藤も描かれています。 前作の好演が評判だったブルース&バットマン役のクリスチャン・ベールは、 今作では、さらに苦境に立たされたり悩んだり、ハードなアクションも多く、 タイトル通りの“ダークナイト”として、重厚感がさらに出ていました。 早くも、新シリーズの3作目が製作されるという噂(?)もありますが、 実現するとしたら、もちろんクリスチャン・ベールに演じて欲しいです! ストーリーは、平和を取り戻したはずのゴッサムシティを再び恐怖が襲い、 ブルースよりも凶悪なジョーカーにスポットが当てられていました。 ヒース・レジャーがジョーカーを作り上げる過程で参考にしたのは、 読みきりのグラフィックノーベル“バットマン:キリング・ジョーク”と “バットマン:アーカム・アサイラム”だったそうです。 さらに、セックス・ピストルズのシド・ヴィシャスやジョニー・ロットン、 スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」も参考にして、 新ジョーカーのビジュアル作りにノーラン監督と取り込んだそうです。 前評判通り、いえ、それ以上にヒース・レジャーが演じたジョーカーは、 まさに“何かに取り憑かれたような”気迫に満ち溢れていました。 そして、ジョーカーが登場しているいくつかのシーンでは、 不気味さを一層感じさせる、気味の悪いサイレン音が流れ、 破壊神ジョーカーの降臨を象徴しているかのようでした。 また、前作から引き続き登場する、執事のアルフレッド役のマイケル・ケイン、 ルーシャス・フォックス役のモーガン・フリーマンという存在も魅力的で、 またゲイリー・オールドマン扮するゴードン警部補はバットマンと組んだことで、 今作では、家族が巻き込まれるというヒューマンな部分も描かれています。 新たにキャスティングされたレイチェル役のマギー・ギレンホールも素敵で、 ひいき目ですが、ケイティ・ホームズより大人っぽく知的で良かったです! アーロン・エッカート扮するハーベイ・デント検事も、重要な役で登場し、 ある出来事から“トゥー・フェイス”となって闇の世界に・・・。 また、冒頭の銀行襲撃シーンに登場したウィリアム・フィクトナー、 悪の一員に扮したジュリア・ロバーツの兄エリック・ロバーツと、 また、前作と同じ“スケアクロウ”役のキリアン・マーフィも、 ちょこっとだけ登場して、そんな魅力的なキャストたちによって さらに、作品のクォリティが高められていたと思います。 ゴッサムシティは、前作よりも洗練されたようにも見えますが、 実情は犯罪が繰り返され、悪がはびこり混沌としています。 バットマンが着ているバットスーツにも改良が加えられ、 自由に首が動かせるタイプへとさらに進化しています。 ビックリしたのは、バットモービルもバージョンアップしていて、 今作で新登場するバットポッドがものすごい迫力でした! バットポッドが走行する音がまた良くて、まるで「スター・ウォーズ」の ランド・スピーダーのような、宇宙的な(?)エンジン音なんです。 もはや“アメコミヒーロー”というよりも“クライムサスペンス”で 狂気のジョーカーの登場によって、存在意義そのものを自問自答する、 暗黒のヒーロー、バットマンの心の葛藤と正義を守る決死の戦いは 2時間半という長さを感じさせない、緊迫したドラマになっています。 心から残念に思うのは、今作の撮影が終了した直後の今年1月に、 28歳という若さで亡くなってしまったヒース・レジャーです。 きっと天国から、映画の大ヒットを喜んでくれていると思います。 8月2日(土)と3日(日)に、先行公開されていて、 8月9日より、全国ロードショー公開されました。 「ダークナイト」 オフィシャルサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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