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2013年03月14日
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カテゴリ:歴史認識
 戦争中はまだ子供だった読者が、2月19日の朝日新聞に、わが国の加害の歴史を振り返って、次のような投書を寄せています;


 岐阜県明世村(現瑞浪市)の祖父母宅に縁故疎開しました。44年秋、戸狩山の地下軍需工場の建設が始まり、多数の朝鮮人が強制労働に従事しました。

 翌45年4月には、中国から連行された捕虜と農民らの一団が長野の王滝川工事から戸狩山に移動してきました。彼らの多くは兵士に抱えられ、やせ衰えて見えました。裸足にわらを巻き、よろけて歩く彼らに向かい、国民学校6年の軍国少年だった私は「やーい、お前ら早う死んでしまえ」と思わず怒鳴っていました。

 中国人たちは昼夜兼行の労働で、過労に栄養失調、制裁が重なり、多数の犠牲者が出ました。私は裏山のくぼ地で彼らの遺体が薪と松根油で焼かれるのを友達と見ていました。戦後近くの田畑から散乱した骨が出るとうわさがありました。

 いま、戸狩山では中国人殉難者慰霊祭が毎年行われています。私は贖罪(しょくざい)を込めて、彼らが造った地下工場跡の保存を願い、史実を語り継ぐ活動をしています。


2013年2月19日 朝日新聞朝刊 12版 14ページ「語り継ぐ戦争-強制連行者に浴びせた罵声」から引用

 戦争中の日本では成年男子が戦場に送られたために労働力が不足し、学生を勤労動員と称して工場で働かせたりしましたが、それでも足りなくて、上の投書が述べるように中国人捕虜を違法に強制労働させたり、朝鮮半島からも多数の人々が強制連行されて、危険な重労働に従事させられ命を落とした人々も数えきれません。朝鮮学校の無償化に反対する人たちは、戦後の拉致問題が未解決だから無償化に反対だと言いますが、その拉致問題よりも大規模な強制連行問題があることを知るべきであり、この問題に対する償いを行った上ではじめて拉致問題の解決を迫ることができるというものではないでしょうか。物事の順番を取り違えている間は、安倍内閣が逆立ちして頑張っても、拉致問題の解決は望み薄だと思います。







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最終更新日  2013年03月14日 19時07分07秒
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