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カテゴリ:ROCK
夜中のドキュメント番組で、帰る家がなくネットカフェを転々とする若者の特集を観た。 一見みると彼らは小奇麗で清潔そうで今風の若者である。 携帯も持っていてとてもホームレスには見えない。 荷物は安いコインロッカーに入れロッカーの片隅で着替える。 住所がない為まともなアルバイトにつくことは出来ず日雇いの深夜勤務などをしている。
派遣会社のワゴン車が彼らをのせ、現場へと連れていく。 女の子のネットカフェ難民は、香水を夏のように汗が出てくる時に体に吹き付けるという話をしていた。 番組に出ていた女の子が、ノートに「我慢する」と書いていたのが印象的だった。 これ以上悪くならないように、上に上がれるようになるためにノートを何度も読むということを言っていた。 私もかなり昔だが、東京でフリーターとして過ごしていた。 安定したコンピュータ会社を去り、自ら外の世界に飛び込まなくてはと不安定な毎日を選んだ。 当時はネットカフェなんてのは無い代わりに深夜喫茶だとか、映画館・クラブ・はたまた公園に段ボールでネグラを作ったりして夜が過ぎ去るのを待った。 アルバイトも同じように派遣会社へ電話をし、現場の住所を言われ、朝早くから夜遅くまで言われたとおりなんでもこなした。 名前なんかは、現場では必要がなかった。 手元にとにかく現金が欲しくて、工事現場や看板とりつけ、交通整理、ビルの解体・・きつくて汚い仕事をよくやっていた。 中国人やブラジル人などともよく仕事をした。 英語や中国語がよく飛び交っていた。 ネット難民と呼ばれている人が置かれている立場、苦しみ、その状況が私にはよくわかる。 観ていて思わず涙ぐんだ。 ちょっとしたきっかけで誰でも落ちていく可能性はあるのだ。 私もノートに同じように、希望という言葉を書き、欲しいもの食べたいもの、やりたいこと思いつくこと全てを書いた。 運よく現在どうにか定職があり結婚もして子供もいて、車もあって家も温かい布団もある。 どうにか這い上がったわけだ。 どうか、今辛くて、逃げたくて死にたいと考えている人達、頑張って欲しい。 必ずどこからか光がさす時がくると思うから・・ そこからどうにかなる時だって来るのだから・・ 本日のBGM TALK TALK「desire」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 30, 2007 02:04:15 AM
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