コーヒーの植物学的分類コーヒーの植物学的分類 1 ボナンザ 2004年04月12日コーヒーはどのくらいの種類があるだろうか。これは正確には大変むずかしい問題である。とゆうのは「種類」という言葉が不明確で、その解釈によっていろいろな答えが導だされるからである。 コーヒーには多数の品種があり、それらが環境適応性や自然の変異によって取捨選択されたり、各国の栽培家・研究者による実用面からの人工交配が行われる一方、淘汰されて姿を消す種類も見られる それに商品学的な豆の種類も加わる コーヒーの種類を 1.野生と栽培種を問わず、すべてのコーヒーの植物学的部類(種 2.現在栽培されている有用経済品種の分類 3.いわゆる産地別分類 4.商品学的な品質・銘柄を中心にした分類 以上のように植物学と商品額が交錯し、多くの「種類」を生じている 植物学では通常「科」の下に「属」属の下に「種」と分類するので、コーヒーは、アカネ科の中の例えばアラビカ「種」ならば、 属名、種名を並べてCoffea arabicaとし、末尾に命名者を付す コーヒーの植物学的分類 2ボナンザ 2004年04月13日 アカネ科は約350属 、4000種を擁する。アカネ科には古来特殊な薬効成分を含有する植物が多く、マラリア特効薬とされたキナノキ アミーバ赤痢に使われたトコン、強精剤ヨヒンベなどを蔵する一大グループで、そのなかの一属・コヒアは最もユニークなアルカロイド飲用植物郡として位置ずけられる。 アラビカ種 Coffea arabica L. ロブスタ種 C.robusuta Linden. リベリカ種 C.liberica Bull ex Hiern. デベブレイ種C.dewevrei Wildeman. ステノフィーラ種C.stenophylla G.Don. コンゲンシス種C.congensis Froehner. カネフィーラ種C.canephora Pierre. エキセルサ種C.excelsa A.Chevalier. など10種余り、それらのうち、はじめの3つを「三原種」といい それを基にして栽培が行われてきたといってよい。 栽培の歴史を辿れば、1870年ごろまでは、世界のコーヒー栽培地 は、ほとんどアラビカ種一色であった。 ところが1870年以降リベリカ種が加わり、低地または平地によく適応し、高温高湿にも強く、さらにさび病に対する抵抗性がかわれてその栽培範囲をひろげた。 この後、コンゴで発見された<ニューフェイス>のロブスタ種が新しい耐病種として注目を集めるようになった。 1869年セイロンに、1876年スマトラ、ジャワに、それぞれさび病が大発生し、熱帯低地のアラビカ種に壊滅的打撃を与えたのは周知のとうりである。そのような経緯から、各国各地のコーヒー栽培は、原種の特性を生かす方向へと歩みはじめ、三原種が適地に移植導入されて、徐々に世界のコーヒー地図が塗り替えられて行った 現在アラビカ種を主流とする約70%にたいし、2大支流、ロブスタ種とリベリカ種が残りの30%の割合で世界のコーヒー生産を担っている。 続く |