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ハルカちゃん、お疲れ様。

　2006年1月30日――。京都競馬場。京都牝馬ｽﾃｰｸｽ(G3)。　ｵｰｽﾐﾊﾙｶが、このﾚｰｽを最後にﾀｰﾌを去りました。　彼女は、僕がPOGで指名していた事もあって、ﾃﾞﾋﾞｭｰ戦からずっと追いかけていた馬です。　僕は、彼女のけれんみのない逃げッぷりが僕は大好きでした。ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ女王杯ではあわやというﾚｰｽを2年続けて演出してみせてくれました。ﾌｧｲﾝﾓｰｼｮﾝやｽﾃｨﾙｲﾝﾗﾌﾞを下してのｸｨｰﾝｶｯﾌﾟ2連覇を含め、重賞4勝の実績は素晴らしいですし、馬券的にも意外に人気してなかったりして、僕に単複馬券の面白さ，奥深さを教えてくれた馬でもありました。　勝つ時も負ける時も直線に向いた辺りでは5～6馬身のﾘｰﾄﾞを保っていて、ｺﾞｰﾙ前でﾊﾅ差粘るか差されるかの際どいﾚｰｽをするのが常でした。ひとつのﾚｰｽで、1頭を一生懸命応援する歓びを僕に教えてくれたのは･････この馬です。　そんな彼女がﾀｰﾌを駆け抜ける姿をもう二度と目にすることは叶わないと思うと、すごく寂しい想いでいっぱいになってしまいます。　だけど･････。　彼女には繁殖牝馬としての華々しい第2の人生が開けています。血統面でも実績面でも、彼女の繁殖牝馬としての素質は堂々と胸を張れるりっぱなものだと思います。そして、自身が果たせなかったＧ１制覇を自らの仔に託して欲しいです。　彼女の仔たちがﾀｰﾌを駆け回る姿を楽しみに待っていたいと思います。勿論、その仔たちは僕のPOG馬として大活躍してくれるはずです。　競馬って、本当に長く続ければ続ける程、いろんな楽しみが増してゆくものなんですね。　記念に買った、単勝馬券。大切にします。そして、いつも全力で疾駆してた彼女の姿を心に刻みながら、僕も何事にも全力投球で頑張っていきたいと思います。

悲運の快速馬

　このﾀｲﾄﾙを見て、僕がこれから書こうとしているあるｻﾗﾌﾞﾚｯﾄﾞのことを思い浮かべる方は、かなり競馬の魅力にどっぷり嵌っちゃつてる方だしょうね、きっと。当時はそれなりに話題にはなりましたけれど、もうあれから７年の歳月が過ぎ去ってしまっているのですから・・・。　その馬の名前は「ｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶ」。　僕が最初に惚れ込んだ馬でした。当時、駆け出し(？)の競馬ﾌｧﾝだった僕にとって、初めて見た彼の姿はある意味、衝撃的なものでした。何と、彼はｽﾀｰﾄでｹﾞｰﾄを潜り抜けてしまったのです。　その理由が何とも可愛かった！ｹﾞｰﾄに入るまでいっしょにいた厩務員さんを探して追いかけたんだって！僕はその話しを聞いた瞬間から、彼のことが大好きになってしまいました。　その後、彼は大切なｸﾗｼｯｸｼｰｽﾞﾝを消化不良のﾚｰｽばかりを続けて棒に振ります。その典型的なﾚｰｽがﾀﾞｰﾋﾞｰでしょう。行きたがる彼を無理やりなだめようとした結果、折り合いを欠いてしまい、彼は結局、直線で失速してしまいました。　そんな彼にとって、武豊Ｊとの出会いが運命を変えました。武豊は、彼の気の向くままに行かせることで「稀代の逃げ馬」としての彼の才能を見事に開花させてくれました。　ｽﾀｰﾄから一度も先頭を譲ることなく、ｴﾙｺﾝﾄﾞﾙﾊﾟｻｰ，ｸﾞﾗｽﾜﾝﾀﾞｰを完封してみせたこの年(1998年)の【毎日王冠】は、彼のﾍﾞｽﾄ･ﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽであると共に、僕の中で今でもBest３に入るﾚｰｽです。　しかし・・・。　断然の一番人気(単勝ｵｯｽﾞ:1.2倍)に推された【天皇賞･秋】。悲劇は突然、彼を襲いました。後続に大差をつけて快調に飛ばしていた彼が何かに躓いたように一瞬ｶﾞｸﾝと膝を折ったように僕には見えました。それが彼にとっては致命的な怪我であることは、ﾃﾚﾋﾞ画面を通してからも直ぐに解りました・・・。　予後不良。　一縷の望みを託していた多くの競馬ﾌｧﾝの願いも空しく、彼は二度とﾀｰﾌに戻ってくることはありませんでした。

ターフとの馴れ初め

　僕が最初に買った馬券。　第57回菊花賞-1996年。ﾀﾞﾝｽｲﾝｻﾞﾀﾞｰｸとﾛｲﾔﾙﾀｯﾁの馬連馬券を2000Ｇ買った。これが見事に的中！配当が1760Ｇだったので、収支は+33200Ｇを計上した。まさにﾋﾞｷﾞﾅｰｽﾞﾗｯｸって奴だ。　その年は、残りのＧ１レース全７戦に挑戦した。馬券はすべて馬連３頭ボックスを1000Ｇずつ購入。つまり、レース毎の投資額は3000Ｇだ。それでもジャパンカップの高配当（5100Ｇ）が的中して、+63200Ｇという好成績でその年を終えることが出来た。　買った馬券を握りしめて、レースを息を詰めて観戦するスリルは、それはそれで病みつきになる面白さと醍醐味を味わうことが出来る。だけど、それを単純に娯楽として楽しめるのは、あくまでも勝っている場合のみ。ここ最近の僕みたいに負け続けていると、それは苦痛でしかないのではないだろうか？　――じゃあ、どうして十年以上も競馬に親しんでいるのか？　ハイハイ、当然の疑問ですね。　競馬と長くお付き合いをしてる人には、必ず忘れられない愛馬っていう奴が、少なくとも１頭はいるはずだ・・・これ、僕の持論。じゃなきゃ、長くは続かないって。勝ち続ける人なんて、ほんの一握りなんだから。　もちろん、僕にも大好きだった馬がいました。この愛馬のことについては、いつか回を改めて話しをしたいと思います。　ただ、ここで言いたいことは、自分の大好きなお馬さんを応援する楽しさも競馬というスポーツにはあるって事。馬を愛しちゃったら・・・、もう止められませんって、ホント。　競馬やってる大部分の方々には当たり前のことだと思いますけどね。　・・・ということで、負け続けても競馬を止められない僕でした。　

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