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カテゴリ:ミステリ
『空飛ぶ馬』を始めとする北村薫の作品は、息子がおばあちゃん(妻の母)へ推薦した推理小説。
主人公は女子大生《私》。どちらかというと男っぽい性格。彼女は、ファンの落語家、春桜亭円紫と知り合い、共通の恩師の不思議な体験について話す。それについて明快かつ合理的な説明をする円紫。その後、彼女は自らの身の回りで起こった疑問や謎を、円紫とともに解決していく。 殺人事件が起きるわけでもなく、淡々と過ぎていくありふれた日常の中でのちょっとした疑問や謎がメインの穏やかな推理小説。日向ぼっこでもしながら、のほほんとした気分で読むにはちょうどいいです。落語家が探偵というのも珍しいですね。たぶんこの作品だけじゃないでしょうか。落語の話題もたくさん出てきますが、知らなくても充分楽しいです。 『空飛ぶ馬』は北村薫のデビュー作です。この作品では、女子大生の《私》は大学2年生ですが、シリーズの進行とともに時を重ね、どんどん成長していきます。 ●円紫シリーズ ・『空飛ぶ馬』 (北村薫著、創元推理文庫) ・『夜の蝉』 (北村薫著、創元推理文庫) ・『秋の花』 (北村薫著、創元推理文庫) ・『六の宮の姫君』 (北村薫著、創元推理文庫) ・『朝霧』 (北村薫著、創元推理文庫) クリックをお願いします → お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月19日 16時04分00秒
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