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カテゴリ:アート/映画/音楽
うーん、シンクロニシテー。
太陽の塔って知ってますか? そいつは宇宙人。あるいは地球のでべそ。 大阪府吹田市の万博公園にそびえたつ、岡本太郎のノロイとワライのノロシ。 このあいだ友人達と出かけた万博で、太陽の塔をみながら 「わたしにとっては、奈良の大仏より太陽の塔やねん」 はんぶん冗談、はんぶん本気で話していたら、 図書館で借りた本に同じような文をみつけて、すごくシンクロしてなんだか笑いがこみあげてきた。 ヤノベケンジという現代美術家が、万博公園の太陽の塔について言っている。 「太陽の塔はわけのわからないものですよね。あれだけの巨大なもので、万博当時のことを明確に知らない人にとっては、宇宙から降ってわいてきたような、宇宙人が襲来して・・・・・・。(中略)奈良の大仏とかは宗教ですから目的とか意味がはっきりわかるんですけど、太陽の塔はわけわからないですよね。 もうひとつ魅かれたのは、太陽の塔のなかに空間があって、そこに生物の進化の過程をたどる生命の樹という存在があったことです。」 「太陽の塔は、万博当時、右腕から大屋根の未来都市の住居空間へ出るようになっていたんです。つまり、塔には未来への出口があったんです。しかし、いま登ってみると、その未来への出口は塞がれてしまっています。」 みんぱく2004年4月号 http://www1.u-netsurf.ne.jp/~kitada/doc/taiyo/life.htm 1971年に大阪茨木市にひっこしたヤノベケンジは解体中の万博パビリオンを舞台に 友人と探険ごっこしてたらしい。 日本館が鉄球でつぶされる「未来の廃虚」を目撃したケンジ少年は、1997年チェルノブイリに出かけ、アトムスーツの中から被爆した遊園地だけでなく、残された老人達や、その地域の子ども達にであう。 2003年当時万博公園にあった国立国際美術館を舞台に、妄想都市をつくりあげ、 太陽の塔のなかに侵入して目玉にのぼった。 未来の出口をさがして・・・かな? ヤノベケンジHP http://web.iminet.ac.jp/yanobe/ 環境人類学について勉強しようと思ったとき、小学校~高校までの私を ずっと魅惑しつづけた「みんぱく」がきっとヒントをくれると思っていた。 そしていま「みんぱく」をキーワードに、わたしのなかで アートと学問と自然がぐんぐんつながりつつある気配。みみをすまそう。この音に。 大阪万博の様子も、太陽の塔のなかに空間があることも、生命の樹のことも、未来への出口のことも。私は20年以上、知らずに育った。 私にとって、万博公園はでっかいマイガーデン。 自然公園でのんびりしたり、 中学校から見えるコスモスの丘でいちゃつくカップルをひやかしたり、 文化祭や体育祭の季節には、竹を切り出しにいったり。 大の苦手の外周マラソンコースに文句をつけたり。 太陽の塔は、なんだかずっとそこにいてくれる、なまいきな顔の友人みたい。 大震災のときには、あいつも少しは身震いしたかもしれない。 それともまたあの不適な顔で「ふふん」と笑ったのかしら。 愛知万博でがんばっているフレンズ、どうしてますか? まだ開催中の愛知万博に一度はいってみたいと思いつつ、実は開催後の跡地利用のほうに興味があります。 反対運動にあいつつも、開催された愛知万博。 願わくば、せめてあと100年くらいはたくさんの日本人にとっての財産になりますように。私にとっての万博公園がそうであるように、愛知の未来のこどもたちにとっての愛知万博跡地が、すてきなふるさとになりますように。 このブログを書くきっかけをくれたtytyにサンキュー。 mixiのブログってトラックバックできないのね。残念。 あ、mixiコミュニティにこんなんありました。やってる人はぜひ。 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=205893 元ネタはナンシー関のボン研究所。めちゃおもろいよ「記憶スケッチアカデミー」 http://www.bonken.co.jp/kioku.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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