まだ読み出したところです……
『仮面ライダー響鬼の事情』。片岡力氏の、この分厚さでも圧縮したことが伝わってくる中身の重さで、まだ正面から向き合えずに、ぱらぱらと読ませていただいております。(本の内容にはまったく関係ない絵ですが、揺らぎや、相反するものをまとめ上げる、そういうものを響鬼の中で一番見た目に出している鬼だと思う歌舞鬼を描きたくなったので。) 検討されたこと、プロとしての響鬼を描く時に失敗したことなどを検討される記述に、響鬼さんが、明日夢君に「逃げろ」と言う時、どの方角に逃げろと指示してくれていたらよいのにな、とテレビを見ながら思っていたことを思い出しました。 読んだ感想をこのブログにあげられるかどうか自信がありませんが、この本を出していただいて読めることを感謝してます。 作ってゆく過程で新しいものを産み出そうとしながら試行錯誤する揺らぎ、まだきちんと本を読んでいないのでなんともいえませんが、ヒーロー製作のドキュメントとしてとても心ひかれる本です。 私が響鬼にひかれた理由は、やりたいことに一直線に取り組んでいけなくても、自分の居る場所を大切にしながらユーモアとひたむきさを持って成長してゆこうと揺らぐ明日夢君や響鬼さん達がとても身近に感じられたからでした。穏やかに見える水面が風や水底の動きに細かく波打つことで光を受け多彩な輝きを持つように、響鬼に取り組まれた様々な方の描き出す揺らぎが、私にとってとても大切なものなのかなあ、と思います。(漠然としていてすいません)