GSがレギュラーガソリンをハイオクとして
10年間気づかないまま販売していたそうです。
まあ灯油を入れたわけではないので、
エンジンが止まる事は無いのですが、
この次期ですと値段が面白くありません。
GS側は差額を払うので、申し出て欲しいとの事でした。
それしか言い様がありませんので仕方の無いところでしょう。
じゃ~逆はいいかと言うとそうとは限らないのですね。
まずハイオクは名前からしてハイパワーと思う向きがほとんどですが、
しっかり認識して欲しいのが、
”ハイオクはレギュラーより燃えにくい”と言うことです。
(正確には燃えるスピードが遅いと言う事です。)
ですので燃えて欲しい所に燃えにくい物を入れるのは、
あまり良い事ではありません。
なぜかと言うことですが、
まずガソリンエンジンのみの問題です。
エンジン内でピストンが燃料の混ざった空気(16:1)を
押し上げて燃焼を待つわけですが、
その際に点火時期が頂上の手前から着火に入ります。
そこで燃えやすいと頂上の手前で燃えてしまい、
上がってくるピストンを押し下げてしまいます。
この時にピストンが振動しカリカリカリと言う音を立てるわけです。
いわゆるノッキングと呼ばれる現象です。
これが常時、高負荷で行われますとエンジンが壊れます。
言い方を変えればハイオクを入れておけば壊れません。
ハイパワーエンジンは、ノッキングを前提にセンサーが働き、
起きた際に点火時期を遅らせます。
点火時期が遅いとハイパワーになりませんので、
いくらかのパワーダウンになります。
この手のセンサーが着いてないのに
ハイオクが必要な外国車の多くは、
高圧縮で、パワーを上げる手法が多く、
これらはレギュラーを入れると調子が悪くなります。
GSの間違いがユーザーからの指摘で分かったのは
レギュラーだと調子の悪い車のオーナーのお客様で分ったという事でしょう。
初めからノッキングしているディーゼルや、
構造的にノッキングが起きないロータリーには関係の無い話です。
圧縮比の少ない2Stはレギュラーの方が調子が良い筈ですが、
カートなどのレース用の物はピストンが溶けますので、ハイオクを使う事も有ります。
一般的にはレギュラーで問題なく走れるのが理想です。
分り難いとしましたら私の表現力のつたなさです。
幾らでも説明したいと思いますのでご質問下さい。