補1.架線柱の製作 ほか
掲示板にて「23.架線柱の製作」に関しての質問がありましたので、お答えします。まずは該当頁の例2の場合の各所寸法です。初めに踏切内もしくは列車内前後より対象となる架線柱を撮影します。続いて下図のように線を引きます。Gは軌間1067mm、青線Hの位置が軌道中心、φがポールの直径、赤線ABの枠がビームの領域、H'がビーム領域の下端までの高さ、Dが軌道中心からポールまでの距離です。また左のビームの●は吊架線及びトロリ線との接点です。上図ではG=26px、H=130px、φ=9px、A=86px、B=27px、H'=128px、D=75pxでした。G以外の値をG=26(px)で割り、1067(mm)を掛ければ各々の寸法を知ることができます。計算するとH=5335mm、φ=369mm、A=3529mm、B=1108mm、H'=5253mm、D=3078mmと出ました。25講でも触れていますが5.0m≦H≦5.4mなので、上の値は大体合っていると思われます。これらの数値を参考に、曲線引装置とトロリ線の位置を合わせます。標準ストラクチャのように線路ストラクチャに架線を含めた場合は曲線引装置先端をX=0に、25講のように架線ストラクチャを単体とした場合は曲線引装置先端をX=±0.1程度にします。例8も同様にできますが、構造が簡単なので簡単に考えます。25講では支持点の吊架線とトロリ線の間隔を0.75mとしました。例8の図では吊架線とビームの間隔も吊架線とトロリ線の間隔と同じくらいなので、ビームの下端を6.6m、太さはポールよりやや細めなので0.3mとすることができます。♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯「15.直線レールストラクチャの製作」の補足レールの見分け方に関してです。本文中で「西武池袋・秩父線では西吾野まで60kgレールを使用している模様」とさらりと書いてしまいましたが、60kgレールは簡単に見分けられます。(名鉄本線名鉄一宮)60kgレール用継目板にはボルト穴が計6個あるためです。50kgNレールなど、より細いレールはボルト穴は計4個しかありません。他のレールはレール側面の刻印を見ることで区別できます。(奥羽本線白沢・50kgNレール)♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯「作りやすい路線、作りにくい路線」311 :名無しでGO!:2009/03/14(土) 08:20:43 ID:XcAgnOgYO どうして山手線や京浜東北線みたいな超メジャー路線って BVE4で良い作品がないんだろうな。真っ先に出てきそうなもんなのに。 常磐線か地下鉄しかないのかよって感じ。 (BVE Trainsim Part87より)誰もが上のように考えることと思いますが、無いのが実際です。なぜでしょう。作者にもよりますが、1.線路数が多くなるので複雑(特に駅周辺)2.諸標が確認できない箇所が多い3.線路に近寄れない4.常時混んでいて車内での取材が困難こんなところでしょうか。では対象を宇都宮線大宮以北や高崎線、常磐線取手以北とするとどうでしょう。線路は複線、線路に沿った道もあり、時間によってはある程度空いていますが、今度はどこにでもある住宅が障害になります。CGの場合は問題ないですが、フォトリアルの場合はプライバシーが関係してきます。特に洗濯物など、生活感のあるものを撮られる事に多くの人は抵抗があるようです。また、CGの場合を含めて配置するのが結構面倒なのです。残った山岳線区や地下路線がどうかといえば、1.諸標が確認できない箇所が多い2.線路に近寄れない3.そもそも遮光幕を下ろされて前が見えないなどの欠点が多いものの、建設時の工事誌が残っている場合も多く、思いのほか簡単にそれらしい「良い作品」に仕上げることが可能です。また建物が少ないのもその要因の一つでしょう。取材時のアクセスも路線製作時の一つの重要要素ですが、技術力に合った路線を作るのも重要ですので、初めての方は参考にして下さい。個人的には田沢湖→盛岡のデータが出ないかと待っているのですが、岩手県民or秋田県民の方、ぜひ挑戦してみませんか?新幹線が乗り入れるだけあって諸標も整備されて見やすいですし、前面展望も申し分ないので比較的作りやすいかと思います。自宅から遠く離れているのが残念な路線です。