エロイカ No7 ハレルヤ・エクスプレス
部署の違う、ホンモノのおたく女子の、同僚に、「エロイカより愛をこめて」を買ったと報告したら、貸してと要求された。あんたも好きねえ。No7 ハレルヤ・エクスプレス文庫本第2巻、またいで第3巻に収録。あらすじ時は1979年クリスマス。伯爵は正体不明の人物よりTEE(国際特急)への招待を受ける。招待したのはNATO。NATOはバチカンの金庫に納められてしまった軍事機密を、プロの泥棒に依頼して奪取することにした。NATOは少佐に、エロイカを使って、バチカンの金庫に納められた軍事機密を盗むよう命じた。しぶしぶ伯爵に依頼する少佐。ローマまで、ゆっくり観光込みでTEEでの旅を要求する伯爵。そこにKGBの少佐の宿敵コードネーム「仔熊のミーシャ」が少佐の妨害に登場する。拉致も狙撃も失敗、最終手段はTEEごと爆破しようとするが、少佐と伯爵の協力で阻止されることに。今回からあらすじを書いてみた。あらすじだけだとハードなスパイものに読めるが、エロイカはロマンチックコメディです。今回の話には後のエロイカに残るキャラクターが登場する。名前だけだがローマ駐在のKGBエージェント「赤いきつね」少佐の部下「Z」読み方はツェット。30年以上の宿敵になる、KGBのエージェント「仔熊のミーシャ」若い人は知らないでしょうが、「仔熊のミーシャ」とはあのモスクワオリンピックの公式キャラクターです。テリー・サバラスがモデルのサングラスハゲ。最近知ったが、彼は若いころから剃ってるそうです。個人的には「白クマ」のほうが好きですが、ミーシャは行動が派手なので盛り上がります。今回の少佐登場シーン。教会でお祈りをしていたら、神父様に声をかけられ、神父様の声は気持ちいからよく眠れるという、いらぬ告白をする。クリスマスの寄付を求められたモノローグ、「これも世間のつきあいだ」少佐・・・そもそもこの寄付金のシーンは必要か?必要なんでしょう・・・少佐という人間はたくさん寄付して、「これも世間のつきあいだ」と思ってしまう人間だからしょうがないんです。TEEとは国際特急でヨーロッパを横断する列車。この作品で知りました。乗車するのは冬季特別TEE「ハレルヤ・エクスプレス」エロイカはホモが主人公の少女漫画です。だいたい男子が主人公の漫画を描く少女漫画家は美人を描くのが苦手です。今作には、エロイカ連載35年の中で3大美人の一人が出ます。それは、少佐が気に入って通う教会で出てくる、教会へのクリスマスへの寄付を募る少女。かわいい女の子です。青池保子先生の描く女性ではかなりかわいいと思います。うーん、お話の突っ込みどころを見失ってしまった。次回は「来た、見た、勝った」です。