カテゴリ:創作
クリックお願いします↓1日1回
【初めてお読みいただく方のために あらすじ】 1999年夏、紀州。男女が出会って、身も心も癒されるというペンションでの少し怪しげなセミナーに「野間」と「ひかり」は参加。4組計8人の男女は、ここでは仮の名を使い、元々のペアは最終日まで明かさないという約束。昼は、癒しや気づきを誘うセミナーやイベントが開かれるが、2日目以降夜は互いに初めての3人の異性と次々に過ごす。登場人物は他にセミナー主宰者・講師のエヴァ(女性)と料理人兼アシスタント(男性)。 第一回はこちら http://plaza.rakuten.co.jp/careermind/diary/201106260000/ みんな静かになった。野間さんがうなだれて立つ。 こういうときこそ、船場さんみたいに冗談で返してくればいいのに。 「皆さん、この三日間で私にとっては常識外のことをいっぱい経験しました。 きっと私のなかで何かが変わったと思うのですが、 その輪郭はまだぼんやりとしています。 これから何かが変わって行くのでしょうね、たぶん・・・・・・。 それから、あかりの言うことはおそらく本当でしょう。 あかりから、こんなきつい言葉を聞くのは初めてです。 いま、頭の中が混乱してうまく整理できません。 しかし、あかりの望むことはかなえてやりたいと思っています。 作詞家になりたいと言っていましたので、その手伝いはしてやりたい。 今はそれだけしか言えません。皆さん、どうもお世話になりました」 駄目だ。やっぱり。私が作詞家になったら、あの人はうれしいのかしら。 じゃ、あの人自身が何を獲得できて何が嬉しいと言うんだろ。 あれじゃ、わが子に期待する教育ママと同じじゃない。 それとも、親切な言葉をさんざん垂れ流して、結局は私を閉じ込めようとしている。 それって、あなたがあなた自身を生きていないからじゃない。 あなたが感じる世界をあなた自身が生きて、 そのうれしい顔を見せてくれるならいい。 <世間>や本の中の言葉じゃなくて。 あなたの裸の言葉をどうして叫ばないの。 こころを直訳できないの。(つづく)
就職・転職、心の相談&ひきこもりサポート! ご相談は下記HPからどうぞ。 カウンセリングイメージをYou Tube映像にしてみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[創作] カテゴリの最新記事
|