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加藤浩子の La bella vita(美しき人生)

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April 8, 2011
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 私の周囲にいる方はご存じと思いますが、私には吃音があります。
 けっこう昔から、そう、小学校のころからでしょうか。

 学生のころは、バイト先で、電話の応対が悪いと(私に言わせれば吃音のせいなのですが)怒鳴られたこともありました。

 ふだんの生活にはあまり支障は感じていませんが、仕事の面では、とくに緊張するとひどくなるので、困ることもあります。
 たとえば人前でのしゃべり、まあこれはケースバイケースなのですが、とくに知らないひとの多い大会場、それから放送。
 放送でふつうに話せれば、もっとその方の仕事があるかもしれない、と思うと、悔しくないわけではありませんが、正直、これは「持病」のようなものだと思ってあきらめている、というところです。
 なぜ起こるか、そのメカニズムは分かっていないようですし。

 「大人になったら治る」と言われたこともありますが、結局完治はしていないようです。

 小さい頃、多分母に連れられて、その手の矯正?のところへ行った記憶もあるような気がしますが、定かではありません。

 ふだんはあまり気にしないようにしているのですが、よく考えてみればそのせいで?苦手なものは仕事以外にもいろいろあります。
 電話が嫌いなのは、邪魔されるのもですが、とくに小さいころ、電話でよくつかえたことがトラウマになっていると思いますし(顔が見えるほうがまだいいのです)、女性のおしゃべりの類が苦手だったり、ついていけなかったりするのも、もともとの性格と加えて吃音もまったく無関係とはいえないのでは、と自分で思うのです。

 なので、メールが連絡手段になった今は、信じられないほど気楽、でもあるのです。

 生涯の伴侶かも、と思わないでもない吃音ですが、新聞の紹介欄で面白い本を見つけました。
 本人も吃音のあるお医者さんが書いた「ぼくは吃音ドクターです」(菊池良和著、毎日新聞社)。
 小さいころから吃音に悩んだ著者が、その悩みの解消、治療法の発見のために医師になるまでを描いた、とても面白い本でした。
 吃音者の現状に触れている点も、個人的にはありがたかった。

 私はいままで、自分の回りで吃音のあるひとにあったことがなかったのですが、ここに書かれていることの大半が思い当るので、なんだか笑えてしまいました。

 たとえば

 国語の本読みが苦手
 電話をかけるのが苦手
 人前で話すのが苦手
 どもるのではないかという予期不安
 どもった後の落ち込み
 
 とくに後の2つは、今でもあります。これがないと、もっと楽ですね。
 
 そして、吃音が出たときの行動も、思い当ることばかりで。

 たとえば

 「あのー」「えー」をまぜて吃音が出ないようにする。
 体のほかの部分を動かすー私は太ももの横をたたいたりします。
 (これは自分の想像なのですが、そうすることで、無意識のうちに緊張をほぐしているのではないかと思うのです。)

 いや、ほんと、みんなおんなじなのだな、と思いました。
 
 この本によれば、吃音というのは100人にひとりくらいは存在するそうです。
 私がその例を知らないのは、うまくカバーしている方が多いということなのでしょうか。

 励まされたのは、吃音のメカニズムは近年研究が進んでいて、たとえば脳の問題でもあるらしい。 
 吃音のあるひとは「聴覚ゲーティング機能」というのに障害があるようです。ほんとうに病気ですね。

 個人的には、身体的なものも関係があるんじゃないかと思っています。吃音というのはつまり発声に関係のある筋肉とかが緊張しているから言葉がつまるのではないかと、想像するのです。
 なにしろ体が昔から硬く、力を抜くのがへた。余計な部分が緊張しているのではないかな、と。

 菊池先生、ぜひ肉体的な研究もお願いしますね。期待しています!
 





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最終更新日  April 8, 2011 10:26:23 AM


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