加藤浩子の　La bella vita（美しき人生）

​１２月に公開される映画「新世紀　パリ・オペラ座」の試写会に行ってきました。
　
ちょうど、パリ・オペラ座で、新制作の「ドン・カルロス」などを見てきたばかりでもあり（旅の様子はフェイスブックでごらんください）、とても興味深く見ることができました。

映画のいちばんの主人公は総裁のリスナーで、彼を中心に、２０１６−１７シーズンの「舞台裏」がつづられるという趣向。公演のリハーサル風景にとどまらず、公演の最中の舞台袖の風景（歌手の汗を拭いたり、彼女の要請でカーテンコールの動画！をとるマネージャー。。。あの動画、フェイスブックにあがるのでしょうか）、テロ事件の最中の公演風景、政府と職員の間で人員削減について悩む風景、ストとの闘い、チケット代についての会議など、ふかーいところまで突っ込んでいて面白かった。オーディションで選ばれた若手バス・バリトン歌手も主役のひとりになり、彼の視点を取り入れ、修業の過程が散りばめられたのも興味を惹かれました。

　もちろんゴージャスな劇場のあちこちや、音楽もたっぷり。ジョルダン指揮「マイスタージンガー」は圧巻！でした。

　公開は１２月９日です。

　​パリ　オペラ座​