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2006年12月18日
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カテゴリ:着物のお話
42歳と1日、となっております。
ぐわ~。堂々たるおばちゃん年齢ですね。おかんが、この年齢の時に私は「成人式」だったんだからなあ……。私の人生設計は、いったいどこでどう間違ってしまったのやら。


さ、でも、そんな「反省」はどこ吹く風。
昨日は「1人分タダになる♪」という券があるということで、京都・三十三間堂そばにある某ホテル「H」にて、ディナーをゴチになることになっていました。


ガイジンが多くて、ほの暗い雰囲気がなかなか良い場所らしい。
そんな風に聞いたら、渋い紬系じゃなく、明るい色目の方がいいわね~♪

予報では「相当寒くて、しかも雨」という感じだったのが、お日様ばっちり。
雨の心配がないとなれば、縮緬でOKでしょう!!

と、考えて、ごそごそタンスの奥から引っ張り出してきた小紋(といっても色無地に近い雰囲気)×渋めの袋帯×芥子色系小物×カンボジアで購入した銀帯留=本当はネックレスのチャーム=で、お上品な感じ(??)にキメてみましたぁ~☆
誕生日には着物で♪


……「どんぶり飯3杯」の余波か、腹が前にせり出しているのは見逃してください……。



食事は午後7時過ぎからでしたが、早めに家を出たのは、その前に立ち寄りたいところがあったから。


嵐山花灯籠


激しく手ぶれしてますが、「嵐山花灯籠(だっけな)」というイベントで、竹林をライトアップしていたのです。
これ、スタート時に紙面に掲載されてた写真を見てから、絶対に見たい!!と思ってました。


まっすぐに伸びる無数の竹がつくる不思議な奥行き感が、幽玄な雰囲気を醸し出しているんだろうな、と思っていったのですが……。

どこまで行っても人の群れ!! 大行列でも、静かに歩きながら鑑賞してくれてたなら、まだ良かったのに。
手を絡め合って異様にのろのろ歩きつつ、ぎゃあぎゃあ愛を語り合うバカップル。
人波にお構いなく、いきなり三脚立てるカメラオヤジ。
いろいろな方がいらっしゃいました(笑)。

少なくとも期待してた「幽玄」はなかったな。でも、キレイでしたよ♪


で、いよいよ食事に。
数日来(いや、もっと以前からか)の暴飲暴食で完全に胃拡張になっているのか、激しく腹が空いていました。やる気満々で臨んだディナー。
「1人分タダになるんだから!」というんで、一番高いコースにさせてもらいました。

……が。

なんかねー。ゴチになっておいてぶつくさ言うのもなんだけど、支払いしてくれた連れも「ひどかったなー」って文句言ってたから、許されるでしょう。


なんていうか、いかにも「アメリカン」なのです。


最初に出てきた「シェルフィッシュ盛り合わせ」は、でっかいボウルに氷の山を盛り上げ、そこに(せっかく日本海側に漁場がある「京都」のホテルだというのにズワイではなく)タラバガニの脚だの、加熱しすぎた蛤やアサリ(まあノロウイルスが猛威をふるってる最中だからねえ~)、さらにゆでたエビだのが、きんきんに冷えた状態で、ぶすっと突き刺さって登場しました。う~ん、オブジェか!?

添えてあるのは、レモン半切れと、オーロラソース、ワインビネガーソース。
一番欲しかったのは「塩」だよ……。
そう、つまり、なんというか大味なんですよね。
アメリカで「シーフード」頼むと、確かにこういうのが出てくるよね、という感じ。


続いて出てきた「野菜料理」は、たぶん蒸してあるブロッコリーに赤カブ、カボチャ、ポワローが、どかんどかんと皿に盛られ、そこにベーコンを刻んでオイルに混ぜた?ようなソースがかかってます。
おいしいんだよ。おいしいんだけど、なんていうか、「大ざっぱ」なんだよなあ。


で、次はもうメーン。京都産牛のステーキ・150グラム。

ミディアムレアでいただきましたが……うー。佐賀牛連発を経験した直後に、これはちょっと「京都の牛」に気の毒でした。
どんぶり飯3杯をぺろりといっちゃう私でも、途中で飽きたのはなんでだ??


何より、すごかったのは、付け合わせの野菜。
ほうれん草とニンジンが、それぞれ肉とは別の容器で供されているのですが……。


ほうれん草は、でっかいニンニクスライスがくっきりと入ったソテー。
おいしいんだよ。おいしんだけど、なんていうか、京都で、ホテルのダイニングで、こーいうものが出てくるとは想定外でした。

ニンジンは、もっとすごいよ。「姿焼き」だもん。真っ赤な金時ニンジン1本が、真ん中で2つに切られてどどーんと銀の皿に載ってました。
じっくり蒸して?ほんのり味付けされていて、それから焦げ目をつけています。
でかいスプーンとフォークが添えられていて、それで欲しい分だけ切り取れ、ということのようです。
おいしいんだよ。おいしいんだけど、なんていうか、せめてカットしてから出してくれないかな~。


そして、次はもうデザート。連れがクリームブリュレ、私はアップルタルトを頼みましたが、目をむくようなデカいの(しかも激しく甘い!!)が運ばれてきて、この大食らいどもが2人して「完食」を断念しました……。



「1人分タダ券」は、客寄せのための企画だったようですが、客が来ない理由がわかったよ……という気分でした。

厨房では、ガイジンのシェフ(一番白い帽子が長い人がそうだよね?)が日本人スタッフを率いて頑張ってました。アメリカのホテルチェーンだからね、そういうことになるんでしょう。
でもねー。

シェフさんさぁ、祇園の割烹に行けとは言わないから、京都にはそこら中にある小体な気の利いた和食、洋食の店に一度行ってごらんよー。

盛りつけって、ハレの料理の結構大事な要素だと思うよ……。
同じ素材を使って、もっと工夫して「料理」にしてるところはたくさんあると思うよ……。
味は悪くないんだよ。でも、ああいうのって「料理」じゃないよねえ??
何より、「京都らしさ」を出す気がないでしょー。それって、どうなのかなー。

世界のどこへ行っても「アメリカはアメリカ」って感じなんですかね。


ま、せっかく京都に来て、ホテルの食堂で晩飯食う奴なんかいないか、ガイジン以外には。
ガイジンさんには、あれでOKなのかね。ふうむ。




……と、まあ、食通でも海原雄山(古っ!まだ続いてるのか、あのマンガ)でもない私ですが、連れともども、帰りの道々、生意気にも悪態をつきまくって楽しませていただきました☆



米国覇権主義の1つの露頭を見た思いですね。



ああ、楽しい誕生日の夜だった♪(くっくっく)





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最終更新日  2006年12月18日 17時58分30秒
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