年齢算て知ってますか(#1)?
実年齢は、誰でもみな時間の経過とともに等しく増えていく。
よって、年齢差は何年たってもずっとかわらない。
という大人ならみな「常識」として知っている事実をもとに設計されている
算数の問題です。
この「常識」がいつごろ身につくかというお話。
算数オタクの息子は、「生まれた年」から、
ある人が、西暦XXXX年に何歳になっているか?
という問題を暗算で解くのが得意です。
多分1年前ぐらいからできてます。
今の年齢、を聞き、たとえば25歳とする。今年は2008年である。
10年後に何歳かと聞かれれば、2018年には35歳とたちどころに答えるわけです。
今なら10年後だから10足して35歳と考えているようですが、
1年前は(2008-25)で生年、1983年を求め、
次に、(2018-1983)で35歳と求めるという迂遠な方法をとっていました。
(この4桁の数字のかかわる引き算を、一度2000で区切ることで、
2桁の足し算におきかえる、という、なかなかに賢い戦略をとっていたのですが
それはまた別のはなしとしておいておいて)
計算はややこしいのですが、多分この方法が一番「単純」な考え方なのだと思います。
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夫婦で、だれそれがまもなく定年というような話をしていて、
ふと、「かあちゃんや、とうちゃんが65歳のとき、息子は何歳だ」と聞いてみました。
息子の計算能力的には簡単な問題なので、
即答かと思いきや、そうではなく
「今はかあちゃんX歳。ぼくは4歳
(X+1)歳で、5歳
(X+2)歳で、6歳・・・」
と延々カウントを始めたのです。
こううやって、カウントしても間違えないところがある意味立派なのですが・・・
ようやく数え終わってて、
かあちゃんが65歳で、息子がY歳、という答えを出しました。
とうちゃんは、かあちゃんより1歳歳上なので、とうちゃんが65歳で
息子が(Y-1)歳ということは、すぐにわかったようです。
この問題を紙に書こうか、といったら、最初息子はこういう表を書きました
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かあちゃん X歳 息子 4歳
とうちゃん X+1歳 息子 4歳
かあちゃん 65歳 息子 Y歳
とうちゃん 65歳 息子 Y-1歳
<X,Yは私の年が分からないようにこのブログ上で伏せているだけで、
実際には具体的に数字がはいっています)>
そこで、私が法則に気がつくヒントになるかも、と、西暦を書き加えてみました
2008年 かあちゃん X歳 息子 4歳
とうちゃん X+1歳 息子 4歳
2008+(4-Y) 年 かあちゃん 65歳 息子 Y歳
2008+(4-Y-1) 年 とうちゃん 65歳 息子 Y-1歳
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これで、<年齢差一定>の規則に気がつくかな
と思いましたが、気がつかなかったみたいです。
引き算をさせて、年齢差を出させたら、気がついたと思うのですが
そのうち、自分で気がつくだろうし、今回は先走って教えないことにしました。
<計算能力>と<数値間の一定の規則に気がつく能力>は
全く無関係ではないのだろうけれど、大分ちがうものなんだなぁ
ということを実感した一件でした。
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(#1)
典型的なのは、A君は今、お父さんの年の1/5です。
8年後には1/3になります。
A君の年がお父さんの1/2になるのは何年後でしょう
というような問題です。