日々の戯れ言

[歴史もの] カテゴリの記事

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  その後について

  12～16まで帰省しておりました。今回は、本当にいろんな方々にお会いして、お話ができた充実の帰省でした。お会いした皆さまは、ジャンルの違う方々ですが「薩摩藩英国留学生」については、共通話題でした。なぜ、銅像だけが突如登場して、教育現場ではスルーされたのか？以下は、これについて思うところです。あくまでも素人の個人的考えなので不適切な点があると思いますが、ご了承ください。19人の留学生と外交使節。彼らをテーマにした「維新ふるさと館」の映像は、とても良く出来ていて、「知る」きっかけとして最適です。映像を見ると分りますが、華やかな経歴がある人物ばかりではありません。中央政府に関わらず、地元で生涯を終えた人物の跡をたどるのは、かなり専門的で、彼らが何を思って、その後を過ごしたのか、読み解くことができません。思うに、留学したことは、「名誉」とは言い難かった一面もあったのかもしれません。帰国しても、いまだ古いしきたりや考え方が主流のなかギャップを感じ続け、周囲からも浮いた存在であったのではないか？例えば、西南の役の時、彼らがどういう立場で関わったのかが実は気になるのですが、表立って薩軍、官軍に関わった経歴が出てこないのは、彼らなりに思うところがあって、あの戦に消極的だったのでは？と推測します。鹿児島ではいまだに幕末・明治を語る上で、西南の役でどちら側についたかと言うのは、かなり大きい。官軍側に対しては、厳しいです。が、関わらなった薩摩人は、厳しいどころか影が薄い…と、言うのが印象。100年経過して、銅像建てられても、当時の彼らに冷たかったかもしれない郷土。（銅像にされなかった2人の扱いもあやふやだし）薩摩藩英国留学生は、単に留学して日本の発展に尽くした青年達を称えるだけでは、語れない複雑な事情が、彼らをあまり郷土の教育で取り上げなかった要因なのではないかと思うです。記念館も来年7月開館ですが、見直すべき問題点を直視しないと、今更「ちやほや」してって感が否めないかもしれません。。まぁ　それ以前に　「無関心」が大半を占めてる状況を打開せねばな。町田清蔵＞凄くユニークなエピソードが残っているのに、経歴は地味です。もっと知ることが出来たら　薩摩藩英国留学生　の面白さが増すと思うのですが…

  2013.12.17

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  オマケの絵葉書ネタ

  薩摩藩英国留学生人物録　豆本とセットになっている絵葉書を知っている人のみに通用するネタで、すみません。私の中では、2人セットです。これからも、ちょくちょく、そういう感じで描くと思いますので、覚悟してください。ちなみに「腐」要素なしです。彼ら（スチューデント）に関しては、まったくと言っていいほど、「ない」です。「賤のおだまき」やそれに類似する作品が好まれたことを考えると、「ない」とも言えないかもしれませんが、いまのところ、彼らにはそれっぽい記述を見出さないので、触れません。勝手に声優キャスティングすると五代＞キャラは島耕作的なイメージなんだけど、声は大川透さん。鹿児島出身だし。堀＞ソフトヴォイス。石田彰さんとか？

  2013.10.30

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  薩英文化祭　ご報告

  10月26日に行われた　薩英文化祭　でNPO日英友好協会のブースにて「薩摩藩英国留学生人物録」豆本　販売させていただきました。お買い上げくださった皆様、本当に有難うございます。世の中に初めて送り出した豆本たちが、どう受け止められるかドキドキしておりますが、もし楽しんでいただけたら幸いです。これをきっかけに、彼らに興味を抱けていたら、もう感無量であります。串木野の記念館は来年7月に開館延期となりましたが、それまでに日英友好協会の方々とともに、もっと薩摩藩英国留学生の認識度をアップさせるべく色々企画するつもりです。ここでも、ゆる～いネタを　ダダ漏れさせますので、ぬるい目で見守ってください。

  2013.10.30

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  パンツデビュー

  薩摩藩英国留学生人物録　豆本　発行直前、強化週間2回目で更にどうでもいいネタです。薩摩スチューデント達は、いつから褌→パンツ　になったのか、気になっています。さすがに、長旅であれだけ長期滞在ともなれば、パンツ生活をしているはず。誰か情報ください…。実際は、絵のようなボクサーショーツでなく、全身を覆う下着で考えた方がいいようです。ユニオンスーツなる全身ツナギ型（後に上下に分離）のものかもしれない。つまりは、昭和のお父さんのようなグンゼの肌着に猿股スタイルが本来の姿かもな。。。いまいち絵にならないが。※ボクサーショーツは1930年代あたりに登場。情報もらったからと言って、なにがどうなるワケでもありませんが、絵を描く時、パンツを穿いたシルエットなのか、褌のシルエットなのかで気分が違うので、今後も解決しない限り悶々としながらお絵かきするでしょう。

  2013.10.17

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  団長！

  薩摩藩英国留学　団長　新納久修ってことで、最近周囲に影響されて団長と言えば、スミスさん…が思い浮かぶようになった。が！　新納さんも覚えてね。多分、ループタイ似合うよ！壁外調査＝欧州視察として　調査兵団大人組（使節団）と訓練兵あがりの子供組（留学生）って考えればいいかもよ。なんて　厨二発想…。リアル中学生よ！こうして郷土の偉人を覚えろな！

  2013.10.16

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  G.W.　鹿児島に！

  メジャー観光スポットよりマイナーなところが好きなので異人館　を紹介。昨年、耐震工事を終えて再開しました。で、なかに英国人技師達が滞在した雰囲気を出す為に色々と調度品を入れています。これが、どれも高そう…。地味にお金を掛けているので是非、観ていただきたい。飲食禁止なので、この雰囲気のなかで優雅にお茶が出来ないのは残念ですが、開き直って海沿いの茶屋で「両棒（ぢゃんぼ）餅」を桜島を眺めながら食べてみるのもいいです。

  2012.04.09

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  橋口五葉さんのお墓参りをする

  帰省中の11月5日（土）雨の降る中、新川沿いをテクテク歩いて墓地に向かいました。詳しい場所は分からず、とりあえずここだろうと思った墓地へ頼りは五葉展の図録に掲載されていた写真のみ以前、中原猶介のお墓を探した墓地では見つからず、とりあえず、中原のお墓参りをして管理人の方に写真片手に五葉の墓のことを聞いてみると、花屋さんが知ってるかもしれないと教えてもらう。そこで川沿いの本田花屋さんで聞いてみると、親族が鹿児島にいないので普段はこちらの花屋さんが管理されているということで、とても丁寧に説明していただきました。お墓巡りをする際、お線香だけでもあげようと、いつも持参しているのですが、橋口家は仏様じゃなくて神様だからお線香はあげないものだとアドバイスいただきました。そういうものなのか～。今まで知らずに線香あげちゃった方々、すみません。。五葉展期間中なので、お花はあるだろうと思いましたが、せっかくなので百合を一輪購入。現在の五葉さんのお墓です。まだ蕾の百合を一輪差し込んで。拝礼？神様だとどうするんだ？神社みたいに二礼二拍とか？もっとこういう常識を身につけよう…。と、言うわけで五葉展を満喫した感想などご報告。もう場所は覚えたので、また帰省の際にはお墓参りしようかと思います。あれそういえば　実家のお墓参りしていない…。

  2011.11.10

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  涙橋

  橋口五葉さんのお墓参りをし、少し足を伸ばして涙橋に。西南戦争というと、熊本、宮崎、鹿児島では城山が戦の舞台と知られていますが、市街地でも戦場となった場所は結構あります。涙橋近辺もそのひとつ。この石碑には、薩軍に参加した枕崎出身者の戦死者名が刻まれています。五葉さんのお墓参りについては、後日。

  2011.11.05

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  異人館見学

  とってもキレイになった異人館。でも、来館記念スタンプはいまだに古かった…一応、発注はしているそうです。解説パネルのデザインに天井の角を取り入れててカワイイ。アンティークの家具や当時の異人館を思わせる小道具なんかもあって、想像力たくましい人なら絶対楽しめます。私も写真撮りまくりました。管理人さんの一人が高校の美術教諭（非常勤講師）の弟さんで吃驚。とても大事に管理しているので、見に行った際は汚さず壊さず見ましょう～。

  2011.11.04

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  磯の異人館

  耐震工事の終わった　磯の異人館一時的に見学OKで、建物内に調度品などを入れる作業をして本格的にオープンのようです。現在は無料ですが、その際は有料とのこと。と、言うわけで中はピカピカ。真新しい匂いがします。工事前に見学した際は、埃っぽい匂いと侘しさ感が古い校舎みたいでした。（それはそれで好きです。）建物の雰囲気は当時のままでリニューアルされているので、この状態を有料化してでも維持して欲しいものです。シティビューだと行き過ぎてしまうのが難点。格安フリー旅行者で仙巌園はちょっと時間的にも予算的にも無理って方！普通の観光コースは飽きた方！おススメします。以前は、畳スペースはなかったかも？どんな部屋になるんだろう。せっかくなのでドラマのロケとかでも使って欲しいですね。記念スタンプは以前のままで　ゴム印がつぶれてうまく絵が出なかった…本格オープンの際は、スタンプも新しくしてくれるといいなぁ…

  2011.03.24

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  美しい絵葉書　美しい文字　

  最近、ちょっと増えた（ホクホク）明治37～39年あたりの絵葉書。日露戦争もので実際に軍事郵便として使われたものも含みます。絵葉書のデザインも大好きですが、毛筆で達筆な文字がのせられている様が何より惹かれます。もう日本人がこんな風に絵葉書を送りあうことはないのかと思うと寂しい限りです。一枚の絵葉書が誰かに送ることで「一葉」となる。こういうことなのだなぁ。薄っぺらい歴史認識で誇りなき外交を進めるこの国の姿は、言葉に優雅さや重みもない電子メールのようだ。100年前の民はこんなに誇り高き言葉を綴るというのに…。これは寂しいを通り越して絶望すら感じる。

  2010.08.20

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  生絵はがき

  某所に送るために描いた絵はがき寺島宗則、長沢鼎、松村淳蔵、町田清次郎という微妙なラインナップ。送った後、どうなるかは分かり次第、事後報告予定。一応、手元にオリジナルは残らないのでスキャンしました。スキャンしたものは長崎堂の拍手ページに置きます。

  2010.06.10

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  ご近所の児玉さん

  児玉源太郎宅がご近所というのは、以前から知ってはいたのですが詳しい場所までは把握せず、そのうち探そうかなぁと思ったら、最近↑こういうものが設置されました。ごく普通の道ですね。映画　二百三高地　で丹波哲郎さん演じる児玉源太郎が大好きです。飄々としていて仲代“乃木”との組み合わせが絶妙にいいのです。坂の上の雲では、高橋英樹さんが演じておりますが、これもなかなかイイです。柄本“乃木”との絡みが楽しみだ。

  2010.06.05

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  無骨なワイン王

  テレ東の“世界を変える100人の日本人”で長澤鼎が登場～。初めて見る写真もあって、短い時間枠ながら結構見応えありました。マフィアの前で樽をたたき割るってさすが由緒ある武家出身。心は最後迄武士（もののふ）だったのだなぁ。テレビで出るかなぁと思ったけど、出ませんでしたね。山形屋のナガサワワイン。私はマスカット・カネリが一番好きです。鼎＆清次郎の留学生若年コンビ絵葉書は、今回のDFまで販売。次回は会場販売なしにする予定です。（置くスペースがないのだ）ナガサワワインは山形屋の百貨店だけで販売しているものだと思っていたら…系列スーパーでも販売してました。バレンタインの時だけだったのか？こっちだとネットでしか購入できないので何だか羨ましい…。地元にいた頃は、一番街のなかにあった店舗を利用したことがあります。今はないようです。実家からは徒歩圏内にないので馴染みがないスーパー。やっぱスーパーはタイヨーかなぁ。

  2010.05.21

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  馬と少年　再

  西南の役　馬上豊かな美少年　別バージョン馬はいいなぁ。どんな人でも乗馬してたら五割り増しでカッコ良く見える。“坂の上の雲”スペシャルドラマ館に、阿部ちゃん着用の衣類や小道具があったが、デカかった。デカいのは知ってはいたけど、実物を目の前にすると言葉にせずにはいられない。乗馬用ブーツとか半端じゃない大きさ。この図体を乗せる馬はさぞかしデカいのだろう。本木君の軍服もデカかった。あれだけの衣装を“ぱっつんぱっつん”で見事に着こなす胸板を生で拝んでみたい。龍馬伝＞タイトルに“馬”があってもあんまり馬が出ないな。乗馬シーンの必要性がないし。桂浜を暴れん坊将軍みたいに馬で走る龍馬ってギャグっぽいし。

  2010.03.14

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  伊予松山／宇和島／卯之町

  病床六尺　のぼさん。苦痛しかない病床でも作品を作り続けたのぼさん。尋常じゃない食欲は生への素直な固執であったのだろう。でも…凄いです。文字で見るだけでも“むっ”とします。生きる＝食べる　大事にしよう。明日から月曜日まで愛媛に行ってきます。松山はもう4回ぐらいなので松山城や道後温泉あたりは行かず、また訪れたことのない『坂の上の雲ミュージアム』へ直行予定。以前は開館直前で行けなかった…。小説読んだしドラマ（第一部）も見たし楽しめるだろう。もうひとつが大本命！宇和島の多賀神社。むか～し月刊太陽で見た時、すんごい所があるもんだって気になっていました。全国どこでも陰陽信仰ってあるけれど、ここは半端じゃないです。個人的エロ元年なのでご利益求めて！本来の目的（仕事）は歴博のメンテナンスです。

  2010.03.05

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  大手町の楽しみ

  この前の土日は、両日とも大手町に行きました。土曜日は、確定申告の臨時受付所開設日を勘違いして行った為、無駄足だったのだけれども何もせずに帰るのは、しゃくなので、本来の予定通りにていぱーく（逓信総合博物館）へ。リーズナブルな入館料（￥110）で満喫してきました。1Fでは、大河ドラマの企画展。ドラマで着用した衣装とか実際に使った小道具などがありました。さすがに小汚い弥太郎の衣装はありませんでした。見たかったなぁ。竹製鳥カゴはありましたけどね。2Fでは、スロヴァキアの切手展が行われていました。絵本作家の方が切手のデザインを手がけているとあって、とても温もりのある美しい切手ばかり。原画もあって、デジタル全盛で原画の存在感が薄い昨今にあって、とても新鮮でした。絵だけでなく文字も丁寧にレタリングされていて手作業の良さを再確認。こうやって作られた切手ならコレクションする価値があると納得。出来れば、期間内にもう一度見に行こうかと思います。切手展の隣で“日本における電気通信の先駆者志田林三郎”という人物を紹介するコーナーが設けられていました。以前は見なかったので臨時のコーナー？この人物については、初めて知りました。幕末、肥前の国に生まれ明治時代、工部大学校、英国グラスゴー大学で学び電気通信事業に従事、先見の目があり、100年以上前に現代の通信社会をも予測していた。残念ながら36歳という若さで死去している。巴里で客死した鮫島（享年35歳）もだが、この時代、国を背負う若者が成果を残しながら早過ぎる死を迎えているのは、それだけ凝縮した過酷な生き方をしていたのではないかと思う。今回のお買い物スロヴァキアの切手（台紙、スタンプ付き）2種。ていぱーくオリジナル絵はがき。外国の使用済み切手（3種　各100枚）。日本のちょっと昔の切手。外国の使用済み切手は100枚で￥100。でも、正確に100枚あるかは怪しい。日本のちょっと古い切手は、額面より少し高い￥30。でも、好きな絵柄なので複数枚購入したものは、使用するつもり。特に黒田の“湖畔”は長崎堂の絵葉書に使いたい。伊東深水の美人画もこれにあわせた絵葉書を作って使用したいです。日曜日＞合同庁舎へ確定申告の書類提出。去年までは四谷で税務署閉庁日でも投函するだけだったのに、今年から四谷で受け付けなくなったので、休日に大手町に出向くことに…。そんなにeTAXに誘導したいのだろうか？手続きが面倒だから無視していたけど、来年からは考えようかなぁ。

  2010.02.24

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  磯天神菅原神社

  “磯天神”という呼び名があることを初めて知りました。学生の頃、学問の神様　菅原神社ってことで合格祈願したことが一度だけあります。ってことでとても静かで目立たない神社ですが絵馬が沢山掛けてありました。祈願した学生君達は合格したら報告に行きましょう。小さな梅の木は花よりおみくじが目立ってます。うろ覚えだったけど、現地で確認。石灯籠は調所広郷（他数名で）が献灯したものです。調所広郷像に似てるけど…他にも同ポーズの翁像？がありました。個人的に磯～祇園之洲　マイナー観光巡りが気に入ってます。シティービューの仙巌園前で下車。徒歩で異人館へ。（現在、異人館は耐震工事中で見学不可）紡績所跡などの碑をチェックし海沿いの道を祇園之洲方向へ。七高マークがまぶしい鹿大艇庫、磯天神、昔は鹿児島名所の琉球人松を巡って祇園之洲。途中、両棒餅のお店も数件あるので立ち寄ってもいいかも。東郷平八郎像のある多賀山公園、石橋記念公園を満喫し、再びシティービューに乗車。今では、車がブンブン走る道なので、ちょっと風情はないかもしれませんが、桜島を眺めながらのんびり歩くにはイイコースです。

  2010.02.22

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  薩摩ファイブ

  映画『長州ファイブ』に出ていた薩摩スチューデント5人。なので「薩摩ファイブ」。なぜだか皆、白いスラックス…。そのままステージに上がれそうな衣装です。名前が出るのは町田兄さんだけなので、あとの4人は誰だか正直、分からない。パブでだったのでスチューデントでも年長組と推測。松村はあんなに喧嘩っ早いイメージじゃないんだけど、ルックスで判断。森を入れたかったけど、年齢的に除外。う～ん苦しい。脇役だから仕方ないんだけど、もうちょい史実の人物に近いキャスティングをして欲しかった…。上映当時は、先を越されたなぁと思ったモノです。しかも龍平君とか使ってるし！地元の財界人が動かないとこういうものはなかなか出来ない。薩摩スチューデントもいつか…。その前に堀と高見を銅像に加えてくださいか。DVDは、鹿児島の実家の近所にあるBOOK OFFで購入しました。ここは、意外と掘り出し物が多い。学生が多いからかな？帰る度に入り浸ってます。自分が実家生活してた頃、こんな店があんな近くにあったら家は今以上に本とDVDだらけになってたね。

  2010.01.19

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  馬と少年

  絵葉書屋で“馬上豊かな美少年”（＠田原坂）を作ってみましたが、結構、「馬と少年」という組み合わせが好きだったりする。かつて馬と美少年はセットのように登場していた。高畠華宵先生の場合、紅顔の美少年の瞳が黒く潤むのは当然だが、華宵先生は馬の瞳までウルってる。伊藤彦造先生は、マッチョ。馬も少年もキリリと鋭い。手塚先生のサファイア王子（女の子だけど）と馬はキュート。薩摩スチューデントの１人町田清次郎君は、帰国した際に、洋装に乗馬、ピストルも所持していた。留学から2年弱、幕末の日本でそれは、目立ったことだろう。乗馬はやはり武士ならば出来て当然なのか？留学先でも乗馬をすることがあったのだろうか？日本の少年が異国で颯爽と馬を乗りこなす姿もなかなか良いなぁ。

  2010.01.18

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  お札と写真術展

  近所のお札と切手の博物館に行ってきました。あの、無駄削減パフォーマンス『事業仕分け』の行われた体育館が隣接しています。普段は、来館者も少なく関係者の車両しか停まっていない駐車場が連日、マスコミやら見学者やらの車で満杯。近くに臨時駐車場まで用意されてました。お札と切手の博物館も独立行政法人のハコモノ。いかにも仕分けされそうな施設ですが、こういう所、私は大好きです。今回は、常設展より企画展が目当てだったのに…常設展でも満喫。入場料無料でこの閑散とした空気。こんなに楽しいのにどうして利用者が少ないのだろう？皆、ワケの分からない有料レジャー施設には大挙するのに。税金の無駄遣いだと揶揄するぐらいなら税金で運営されて“無料”なのだから活用しまくってみてはどうでしょ？で、企画展。明治時代、印刷局には、当時最新技術であった写真術を紙幣製造にイカす為に写真撮影所なるものがあった。そこでは当時の人々や各地の風景、古美術品など膨大な写真が撮影された。展示されていた青写真には著名な政治家だけでなく一般の人々の姿も。特に11人の若者が野外でふざけ合う集合写真は、この時代にしては珍しい。大概、皆、かしこまった姿で写真におさまるのに、彼らはまるで現代人のスナップ写真のようにリラックスしている。明治の若者がグッと身近に感じる1枚。これらの写真で写真集を出して欲しいと思える程、興味深いものが多かったです。当時、印刷局局長は得能良介。薩摩藩出身で西郷、大久保らと同時代人。明治12年局員12名を引き連れ貴重な古美術品を後世に残す為に古美術調査を行った。図録の表紙穴から覗く眼光鋭いロマンスグレーの紳士が彼だ。展示室には得能の胸像もあります。いっしょに写真撮りたいぐらいだったけど…撮影は不可なので断念。スタンプ押しまくり。今度は絵はがき持参して押して誰かに送り着けようかと思います。最近は、ミュージアムレストランが話題だが、ココは来館者と従業員兼用って感じかも。家が近所なので食事はしなかったけど、気が向いたら試してみたい。グッズ＞とても地味なグッズ達がチョロリとありました。裁断したお札の屑が入ったストラップとかペンとか…。食べ物ジャンルではお札サブレがあったのですが、箱（￥2200）でしか販売していないのでスルー。なのでアンケート用紙に外袋をお札入れ風にしてサブレを小分けにして販売してくれとアイデア提案までして記入。どんな来館者だ。著名な政治家＞樺山ちゃんとか従道ちゃん、井上馨、遠藤謹助、大隈と、堂々たる面々。樺山ちゃんは、写真撮影だから気合いを入れたのか凄い、刈上げ具合がビシっとした髪型でした。

  2010.01.09

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  Mrs.Sonoda

  12月13日の“三大美人”で残された最後の１人『園田けい』。18歳でロンドン領事園田孝吉（鹿児島出身）に嫁いで渡英。その少女のような容姿だけでなく、英語が堪能で、洗練された身のこなしから西洋貴婦人にひけをとらずロンドン社交界で絶賛された。日本における洋画草創期の画家“山本芳翠”が彼女の肖像画を描いているが、彼は黒田清輝や駐仏公使鮫島尚信といった鹿児島人と親交がある。ロンドンで園田夫人を描いたのも、依頼されたからと、言うようなビジネス的なものでなく鮫島と親友同士であった森有礼を含めた付き合いがあったのであろう。園田夫妻の娘も母親に似て美人だったそうな。その娘に恋するのが“有島生馬”。有島生馬と言えば父親は川内出身の有島武。つまり園田孝吉と同郷である。私が見た園田けいの写真は、森有礼がコレクションしていたものだったが、同じ写真を上野景範も所持していたようだ。上野も薩摩出身。幕末は藩校『開成所』で講師となり、維新後は駐英公使を長年勤めていた。この時代、親しい付き合いの人に写真を送る行為が、頻繁に行われていた。さぞ、彼女の写真は大事にされたのだろうなぁ。

  2010.01.07

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  生涯独身

  長澤鼎は生涯独身でした。今の時代なら珍しくないけど、彼の生きた時代はそうではなかったのではないか？しかも、アメリカという地での成功者。それなりに結婚話が度々、舞い込んで来たのではないかと思う。歳若くして日本を離れ、本来の留学目的とは異なった道を歩み、日本に殆ど戻ることなく、かの地で生涯を終えた。伴侶を求めず生きて行くとは、相当な覚悟だったのではないか？他の留学生にも言えることだが、それなりの高給取りであるのに、その地位に甘えずストイックに生きているように思う。ストイック過ぎて、波瀾万丈になってしまった人物もいるが…急激に変化する国のありように戸惑った結果なのかもしれない。もし、長澤が二十歳前後で帰国していたら、自分の学んだ環境と国との狭間で戸惑ったのではないだろうか？絵＞実際の写真を基に描いてみた。カット用は髪をおろしましたが、写真では前髪あげて横に流してます。写真撮影用って解釈で普段はおろしていると、希望。その方が描きやすいから…。

  2009.12.26

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  鼎君と捨松さん

  二人とも今時の子供の名前ランキングには絶対ない古風な響きがあるので「タカシ君とマミちゃん」みたいな甘ったるい感じにならないのが、いいかも。またまたお言葉に甘えて南日本新聞web版連載のどげんけ？鹿児島にカットを載せてもらいました。テーマが意表！？をつく「鼎と捨松のロマンス 」です。多くの人がそうであるように私も思いつきませんでした…。なので、この二人の組み合わせで描くのは奇跡的で、依頼がなければ描くことなかったと思います。（鼎君はどうしても町田清次郎君と組み合わせてしまうので…。）出来たものを見ると、結構、いいかもと自己満足。ちなみに↑の絵は↓のように別々に描いたものを、合体させております。　

  2009.12.25

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  旅とエロ

  ちょっと前に、土産屋にエロペンが売ってたり、キオスクにはエロ小説が置いてあるのはナゼなのか？「旅とエロ」の関係が気になったので、ふと考えてみました。江戸時代、「飯盛女」と呼ばれる女性が旅籠にはいました。普通に考えると給仕をしたり宿でのモロモロのお世話をする職業なのかと思いますが、それらに加えて売春もしてました。宿場に遊女禁止令が出ていた為、旅籠同士がサービス競争するうちに、ただの女給さんを置くだけでは商売にならず、枕もお供するそこそこ美人の女性がいるところが繁盛するしくみになったのでしょう。宿屋だから別に宿泊だけでもいいけれど、同衾すれば、その分宿泊料金もアップ。主人としては、そっちの方がいい。お上は取り締まらないのか？遊女を禁止してても意味なくね？結局、これがまかり通るのは、お上も黙認したから。一応、一宿2人と決めてたらしいけど、それも守られてはいなかったとか。こういうことには今も昔も「ユルい」よね。そもそも旅の途中に疲れないの？って思ってしまうが、それは愚問。まだ交通機関が発達していない時代、長旅が続き、途中たいした娯楽もないとなると発散しないわけにはいかなかったから「お相手」が必要だったと考えるのがごく自然。なかには、買春旅行みたいなのをしていた輩もいたらしい。旅行記ならぬ全国飯盛女体験記みたいなもの記していたのだろうか？で、キオスクのエロ小説。昔ほど、時間はかからず、「発散」を必要としなくても時間を潰す作業は必要。その暇をもてあそぶ車内で妄想の旅に導くものなのでは？と結論。もうひとつ旅と言えば、日常から脱出し、解放感を得る意味もある。エロペンってそういうものの表れのひとつではないか？文具屋じゃ買わないし。まず、店頭に置けないし。日本じゃ見ないけど、ロスあたりでは、土産用のポストカードにエロちっくなものが結構あった。（ゲイものとか…）旅先からお色気ポストカードにエロペンで文字をしたため、投函するっていうのも、なかなかおつかもしれない。絵＞別に話題と関係ないです。画像を検索してたらキャバ嬢系のネットショップにぶち当たって、ミニ着物なるものが本気で売っていて驚いた。こんなの銀魂の世界だけだろうと思ってた。それいつ着るの？お店？って突っ込みたくなりました。でも、ちょっと前にミスユニバの日本代表もこんな感じだったなぁ。そりゃあ品がないって批判されるよ。

  2009.12.15

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  三大美人

  南日本新聞のwebサイト内のコラム『どげんけ？鹿児島』でカットを載せていただきました。大山巌と捨松さんを扱った内容です。明治期の高官夫人で個人的に三大美人と思っているのが園田孝吉夫人の園田けい　園田孝吉は川内平佐郷出身で、外交官や横浜正金銀行の頭取などを勤めた人物。夫人の「けい」は幕臣の娘で幼い頃より井上馨に可愛がられ、園田とも井上との縁（当時、孝吉は井上の秘書官）で結婚。18歳のまだ幼い少女の面影を残す彼女は、才色兼備、優雅な身のこなしでロンドンの社交界でも絶賛され、その経験は帰国後、鹿鳴館でもいかされたと言います。睦奥宗光夫人（2番目）陸奥亮子アーネスト・サトウ曰く『若くてたいへん美人　すずしい眼とすばらしい眉』の通り、本当に凛とした美人です。心無しか陸奥に似ている感じがします。で、3人目が大山巌夫人　大山捨松さんです。他にも素晴らしい女性達がいるのですが、単純に現存する写真で決めました。この時代、外交問題に対面する夫と同等に等しい存在価値を彼女達は担っていたのではと思います。旧来の陰で支える存在としてだけでなく、洋装を着こなし外国要人とも対等に接する事の出来る「日本を代表する華」として。こういった女性達を特集したものを見てみたいですね。昨今は、猫も杓子もセレブセレブって本当のセレブじゃないだろ！真のセレブを見直しましょう。

  2009.12.13

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  年末年始用？

  篤姫ブームの時はブームに流されていると思われないようにあえて購入しなかった焼酎『小松帯刀』。やっと今回の帰省で購入しました。たまたまなんでしょうが、購入した店の店頭には1本しかなかったからってこともあって気付くとレジに持っていってました。さすがにブームの過ぎた篤姫の名がついた焼酎はあまり見かけなかった。この前購入した山梨のワインもあるし、今年はお酒に不自由しないな。

  2009.11.26

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  花の天保六年組01

  歴女っぽい感じでトシさんです。原口泉先生の「龍馬を超えた男　小松帯刀」の冒頭で『花の天保六年組』として小松、龍馬とともに名前があがっているのが土方歳三、松平容保、松方正義、三島通庸、五代友厚、前島密、有栖川宮 熾仁親王。なんか、濃いんだか地味なんだか微妙な面々ですが、誰にも似てないキャラ立ちした面々って感じがします。土方さんは言わずとしれた人なので、特にコメントなし。どうしても新選組の面々は、歴史上の人物というよりドラマ上の人物のイメージが強い。これも司馬先生の残した産物か。

  2009.09.07

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  露草応用編

  この前、描いた露草を使ってみました。浪人に似合うじゃないか。榎木さん演じる半次郎ってこんな感じなんだろうなぁ。（榎木孝明さんは映画『中村半次郎』企画、主演です。）

  2009.09.02

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  絵金

  幕末土佐藩の絵師　絵金土佐では夏祭りに彼の描いた芝居絵屏風が街に飾られるそうな。行ってみたいなぁ。こんな血みどろ絵が見れる夏祭りがある日本って奥深い。でも、この先も頭でっかちな人達が反対しないといいなぁ。教育上不適切なんて教養の欠片もない決まり文句を騒ぐ連中は、やりかねない…。絵金を初めて知ったのは、20代の頃、横尾先生が作成した絵金展のポスターでした。既に、月岡芳年や伊藤晴雨を知っていたので、血みどろに衝撃は感じなかったですが、前者より土臭いなぁと思ったものです。それは、江戸（中央）と土佐（地方）の違いかもしれません。洗練された線や絵柄でなく、庶民が喜ぶ“どぎつい”色彩と構図。こんなにドロドロな絵なのに爺さん達が笑って絵の解説をしてくれそう…。エロい笑い絵もおおらか過ぎて…なんか微笑ましい。こういうのも教育上マズいんでしょうか？黒ライン修正とか興ざめするような処理はしないで欲しいなぁ。

  2009.08.12

• 上野へ

  駄目人間から脱出しようと、上野へ。町田兄さんこと久成のお墓参りと国立博物館へ。町田久成とは薩摩スチューデントの一人で、留学した学生のなかではリーダー的存在でした。日本に近代的な博物館を誕生させた人物でもあります。政治的な出世欲はなく、むしろ村橋のように明治政府に対して、急激に変化する日本そのものに疑問を抱いていたのかもしれません。高官の地位を捨て仏門に入り（でもお妾さんはいたみたい。長沢鼎とアメリカで再会したときは、かなりインパクトある姿だった為、長沢絶句…）明治30年上野の妙法院で一僧侶として生涯を閉じます。遺骨は、滋賀県大津市の園城寺(三井寺)山内の法明院に眠ると記載してある書籍もあるので、今回訪ねた上野の津梁院の墓と二カ所に分骨されているのかもしれません。線香をあげて、ちょっと失礼して写真撮影。お花は比較的新しいものでした。どなたか最近、訪れたようです。ちなみに線香をあげていたら水をバシャバシャとまき散らす音が背後から…。誰もいないと思ってたら先客がいたのか？ひとり緊張してると音の主はカラスでした。「カラスの行水」を生で見た！ただそれだけです。国立博物館に行く予定を急遽、国際こども図書館に変更。以前、仕事でちょっと関わったことがあるのですが実際に行ったことがなかったので初めて入ってみました。企画展が良かったですね～。ツボ。パソコンの情報サービスも面白かったです。好きでも読めない江戸時代の絵双紙を現代語訳で読んでくれます。卑猥でちょっと残酷、でも滑稽。ブンブク茶釜は最高でした。お隣の黒田記念館は3回目。お目当ての「智」「感」「情」の前でしばし感激感涙。（ほんとに涙あふれる迫力です）前回来館した時は貸し出し中だったので、久しぶりに会えました。充実した上野散策のようで帰宅すると、やっぱり駄目人間。町田兄さん、メートル（清輝）すみません。

  2008.11.29

• 地味史跡

  田舎の集会所の前に、古い石塔が並んでいます。この立て札は、その石塔群の解説。観光マップに出ているわけでもない地味な土地ですが、結構、こういうものが残っています。別の場所も田んぼの真ん中に山へ続く土手道があり、そこを歩いていくと山には不似合いな程の整った、でも年代を感じる階段が表れ、登って行くと平安～南北期の石塔群が表れます。街に住んでいる人間にとっては、感動する光景なのですが、地元の人にとっては、ごく普通にご先祖様なのでしょう。他の土地の人に紹介したい気持ちもありますが、ひっそり地元の人達に守られるのもいいのかなぁとも思います。そういう意味では、街（都会だと逆に文化的なものは整備されるが、中途半端な住宅地）のほうが、そういうものに無関心なような気もします。実家の近所に元禄16年（1703年）に建てられた木脇家（島津家の鎧師であったとの説あり。明治時代に木脇啓四郎氏が温泉を発見。現在も唐湊温泉として残っています。また、前田正名らと沖縄で植物の調査をした人物でもあります。）の石碑があります。『あります』と言いましたが、私がこの石碑の存在を知ったのは、つい最近のことでした。それは、なぜかというと山に面した駐車場の隅で生い茂る竹薮に隠れていたからです。正直、枯れた竹が積み重なりゴミ捨て場に見える程です。昨年は、なんとか竹を払って写真を撮影しましたが、今年は、無理でした。個人の敷地にあるもので、他人がとやかく言うことではないと思いますが、大切にしてあげればなぁと思う次第です。石碑のいわれを知るとなおさら、そう思う。町内会でも、こういうものに関心を持ってもいいんじゃないかと、意見したくなるが、実家から離れてよそ者な自分には、何も言えない。出来ることは、ネットで公開することぐらいか。年内中には、田舎や実家の史跡写真をまとめてみたいです。

  2008.10.14

• 

  薩摩藩英国留学生

  数日前、中公新書『薩摩藩英国留学生』を古書店で購入。楽天では品切れアマゾンでも中古のみで、しかも￥800以上と元値より高い為、いつか出会えればいいなぁと思っていたら新宿で発見。￥210と安！巻末に前の持ち主が書いたと思われる読後感想が記されていた昭和58年6月18日読了“誠に面白く有益也”で始まる感想だ。年配の男性だったのだろうか？新品も悪くはないけど、こういうものに出会える古書が好きだ。で、こちらの本。薩摩英国館でネット販売しています。お茶の産地知覧でオリジナルの紅茶や英国雑貨などを扱っているお店です。気になる本＊＊＊＊藩の留学ではなく密航で英国に渡った青年もいたんですね。彦次郎少年の密航奇譚

  2008.10.04

• 本日は

  大久保利通の誕生日でもあるそうです。旧暦を西暦に置き直した場合、この日になるらしい。一昨日、24日は西南の役終戦日であり西郷どんの命日。なんだか、２人の因縁めいた関係を思わせる。鹿児島では、当然24日前後はそれなりの行事があるが、26日は何もない。まぁ実際に9月26日に生まれた保証はない。昔であれば、なんらかの都合で出生日なんて正確に残していない確率が高いし。それでも自分の誕生日と同じということだし、同郷（おこがましいが）なので、何かと気になる一蔵さん。ささやかにお祝いしました。地元のブックオフで今回購入したのは1冊今となっては、とても画期的な企画だった春苑堂出版さんの「かごしま文庫」27巻「日本を変えた薩摩人」明治維新に関わった人々を幅広く、なおかつ詳細に記載しています。意外な写真も多く記載。（薩摩スチューデントの項で南林寺にある東郷愛之進の墓をもってくるなんて渋い！）大河ドラマでは、すっかり調所様の仕業となっていた花倉での偽金作り。が、90年代半ばの時点で、既に斉興・調所時代ではなく、久光時代に行われていたことが明確となっている。最近でも、地元紙にこのことが詳しく触れられていた。久光時代に関わっているのは小松・大久保。江戸から来た鋳造の中心人物を後にはずす工作をする黒さ。これこそ久光側近の２人だよ！こんな黒い小松とんは大河で見れそうにないなぁ。全部、一蔵のせいにされそう…。余談＞この本に、なぜか照国神社の斉彬像と戊辰之役戦士顕彰碑の写真（しかもKGサイズ2枚）が挟まっていた。前の持ち主の名残か？絵＞誕生日を祝った一蔵さんではなく、西郷どん。最近になってやっと、この方を描くのが照れくさくさくなった。鹿児島人にとって別格だからねぇ。別格過ぎて描こうなんて発想は出なかった。

  2008.09.26

• スチューデント09

  町田清次郎　薩摩スチューデント中2番目に若い15歳で留学　同じ留学メンバーには２人の兄も参加。（実はもう一人の兄も参加予定だったらしい。4人も英国留学に送ることが出来た町田家って…。莫大な藩費を費やすのだからそれなりの有望性もあるだろう。たとえ、有望性を買われていたからといって、戻ってこれるか分からない留学にいっぺん4人も送り出すとは物凄いチャレンジャーな家風なのか？）集合写真の顔立ち、背格好は12歳ぐらいにしか見えない清次郎君は、さぞかし異国の方々に良くしてもらっただろう。当時は、洋装の日本人の子供なんて珍しく見られたに違いない。（年頃の少年。しかも元服後の武家のコには迷惑な話か？）若くして留学した割には、影が薄く歴史に名を残すような活躍はない。だが、それだけ、肩肘張らずに新しい環境で生きられる人だったのかもしれない。周囲が激流と評される時代に流されて、身を裂くように生きるなか、「そういうこともあったなぁ」ぐらいの余裕で「普通に生きる」。案外、そういう人は身近にいると懐が大きく頼もしい人物だと分かるものなのかも。拍手＞多分、知人からいただいた。鹿児島時代～もしくは自衛隊時代～の方ですよね。こちらは相変わらずですよ。

  2008.07.09

• 秘密結社！？

  地上波アナログ12chの歴史ミステリーものの番組は、案外、観ている。4chに続いて、こちらも篤姫ネタ。しかもネタが被ってますよ。暗殺の黒幕が篤姫って。桜田門外まで絡ませるとは思いませんでしたが…。あれじゃ有村次左衛門も雄助も水戸の方々も浮かばれんなぁ。それはともかく、誠（精）忠組が秘密結社は、ないだろ…。そりゃ寺田屋事件みたいな血なまぐさい同士討ち事件もありますが…。桜田門の時、薩摩からも誠（精）忠組一丸で参加するはずだったけど、「藩」で動かないと意味がないってことでポシャりました。それこそ、一の「鬼になる」が発動した結果（水戸を裏切ってでも薩摩は立つ時期ではないと判断）っていうのは大河「翔ぶが如く」の流れでした。いやぁ、あの一はカッコ良かったなぁ。泰造はどうなるのかな。秘密結社の首領は、島流し中につき釣り三昧。

  2008.07.01

• 大隈、伊藤、板垣

  昨日の話題で、小学6年生に歴史上の人物の写真（肖像）とその人物を表す文章の組み合わせをしたら、維新以降はズタズタだったようで…。NHKのニュースで取り上げられていたマイナー人物が、大隈重信、大久保利通、木戸孝允。維新三傑のうち２人も入っているって…。しかも西南の役では政府（官軍）側。これは、単に教育現場だけの問題でなくメディアも一因絡んでいるだろう。今でこそ、当然のように彼らを知っていると言えるが、小学6年生当時の自分だったら、郷土の偉人である大久保利通を除けば、確かに木戸と大隈のことを、はっきり知っていたとは言いがたい。英雄西郷と対決した立場上、どうも大久保、木戸は「負」のイメージがつきメデイアで取り上げられない。木戸は幕末の桂小五郎であれば、ひょっとすると認識度はあがったのではないか？大隈は、伊藤博文や板垣退助と間違えられたとか。初代総理大臣も民権運動もそれだけ影が薄いってことか。子供の学力低下云々もだが、その親の世代からして既に無知化していると思う。例えば、ちょっと前にあったハリウッド大作「ラストサムライ」に真顔で日本人の魂を感じたとかコメントする大人を見ると、こんなに無知は深刻化しているのか痛感した。あれはあれで悪い作品とは思わないが「滅び行くサムライ」をテーマに欧米人が妄想した歴史ファンタジーぐらいにとらえるのが筋だと思う。明治期以降の軍人に至っては教育からも公からも遠のけられた。盲目に崇拝するのは危険だが、ただ排除するのは何の利益にもならない。逆にカルト的に崇拝される危険性が高いのではないかと思う。そう考えると「坂の上の雲」のドラマ化に取り組んだNHKの判断は、英断だった。あの時代を触れないまま放置せず、お気軽なバラエティや軽いノリの芸能大会風ドラマではなく、しっかり時間をかけて作り込む。軟体化した大衆に受け入れられるとは正直思わないが、骨太ドラマはここでしか作れない意地を見せて欲しい。今ではマイナー扱いの岩倉使節団主要人物＞昭和貳（二）年五月　発行の絵葉書　　青山会館主催甲東先生遺墨展覧会記念として発行されたものです。これを含めて6枚セットで購入しましたが、なかなか状態も良かったですし、何より大久保関連でこれだけまとまったものは、お目にかかれないので、今でも良い買い物だったと自負しています。人物名は持ち主が書き加えたものかと思います。宛名面にも写真がいつどこで撮影されたのかを万年筆で書いてありました。いつ見ても伊藤が大久保側に立っているあたりに木戸との関係がこんな所にも出ているんだなぁと思う。ちなみに山口尚芳は佐賀藩出身。多分、一般的にはこのメンバーで一番マイナーかもしれない…。

  2008.06.28

• 美形篠原が見たい

  とある錦絵の篠原国幹をパクってみたら桃太郎みたいになった。まだ、ちゃんと描いたことがないので次回のデザフェス出展時には絵葉書に加えたい。もちろん赤いマントたなびかせる姿でしょ！田原坂でも翔ぶが～でも、なぜだか割腹のイイ役者さんが演じている。写真を見る限り彫りの深い顔立ちで痩せ形な体系のようなのですが…。司馬先生の表現だと一蔵さんと似ていたとなっている。いつかまた誰かが演じる時は、そのあたりを反映させて欲しいなぁ。話変わって「坂の上の雲」。広瀬役が、現代に広瀬武夫本人が蘇ったんじゃないかと思うぐらい、はまっている。元水泳選手だけあって体格がいい。軍服があんなに似合う日本人はそういないかも。ドラマ放映が待ち遠しい…。

  2008.06.16

• スチューデント08

  松村淳蔵　留学当時24歳。スチューデントのなかでは年長組。見るからにおおらかな、いかにも薩摩の二才（にせ）。その為か林望氏の「薩摩スチューデント　西へ」では、ムードメーカー的なキャラクターとして描かれており、初心者的にはメンバーのなかで最も親しみやすい印象を残す。洋行日記が現存していることもあって準主人公的な描かれ方。映像化する時は、是非、極太眉で胸板のがっつりある役者を希望。写真もアナポリス時代のものは、本当に100年以上前のものだろうかと思う程、鮮明なものが残っています。アナポリス時代＞英国留学後、何名かの留学生はそのまま米国に渡っています。（詳細は、ここではカット）松村はアナポリス海軍兵学校で学びます。現在でも、いくら体格が良くなったとは言え、やはり欧米人との対格差は否めないものですが、松村は集団写真で観る限り、まったくひけをとっていません。むしろ、威風堂々というか貫禄がずば抜けている。命掛けて国を出て来ただけあるなぁ。海軍兵学校を出たので当然、帰国後は海軍に入ります。が、日本海軍は英国式が主流。軍艦に乗って前線で華やかに活躍するという道ではなく士官教育の方面に進みます。それでも海軍中将までなり、退役後は男爵も与えられ、77才の大往生。戊辰の戦役の功績で海軍に居座った海軍教育を受けていない同郷士官は彼の目にはどう映ったのか？（のちに権兵衛が一掃する）同じ薩摩出身でも戦役に出ていない彼の方が異端扱いだったかもしれない。そう考えると、日本海軍草創期を彼の視点で見てみたいなぁと思う次第です。

  2008.06.12

• 歴史上の人物を描くこと

  幕末～だと顔写真が残っている人物が殆どなので、描く時には当然、写真を参考にする。後は、資料的な読み物だったり小説だったり。もちろん映像化されているものだと、そういうものも参考にするが、これは目に見えるものでしかも動くしキャラクター付けをされているので、かなり影響されやすい。イイ例が大久保利通。あれだけ鮮明な写真が残っていても、鹿賀さんが演じたものが8割のイメージを作っている。現代に生きる人間は、歴史上の人物が、かつて生きていた人たちであったことをなかなか実感しきれない。ふと、人間臭い一面を知るとあらためて、あ～この人たちも普通に生活していたんだと思う。歴史上の人物を扱ったゲームやコミックは、殆ど興味がない。それは、多分あまりにもかけ離れた人物として描かれているからだろう。ドラマや映画も基本的には史実に近いものが好きだ。（今では）実物を目撃した人など誰もいないのだから、どう描いてもいいだろうって考えもあるが、突拍子もない人物として描かれれば描かれる程、現実の人物が霞んでしまう。古文書が読めるようになると、距離感はかなり縮まるという話を聞いたことがある。たしかに、見ず知らずの人の葉書でも、その文面から戦時中の空気を感じる時、歴史と自分の間にあるものが「ふっ」となくなり同一線上に生きていることを実感する。普通に生きていた。でも足跡を残した人たちを「ヒト」として描ければいいなぁ。

  2008.06.08

• 仏蘭西式の頭

  昨晩、なんとなく寝付けなかったので「翔ぶが如く」をふらりと手にとった。ここに出てくる木戸は、というか維新後の木戸という人物のイメージは、どう転んでも「良い」とは言えない。独特の湿気と粘着質を帯びているイメージ。そう思うと実在の写真もそういう風に見えてくる。幕末の志士時代は颯爽とした青年だが維新後の洋装姿は、いかにも神経質そうで取っ付きにくい。そりゃ同郷の伊藤も離れるよと思い込み（刷り込み）納得。とは言え、幕末も維新後も洒落た人であったことは変わらなかった。「翔ぶが如く」によれば、彼の頭は仏蘭西式らしい。確かにその辺の書生のザンキリ頭とは違う感じがする。いわゆるカリスマ美容師（死語）の手によるもの。しかも銀座！異人の理髪師！セレブだなぁ。そうなると大久保さんはどうだったんだろう？ってミーハーな気持ちが…。政府の高官なら同じ所っていうのもあり得る。当時、腕のイイ理髪師なんて限られているだろうし。この２人がバッティングしてたら物凄い寒波が襲ってきてるに違いない…。再来年の大河＞またまた幕末。「龍馬伝」。野郎ドラマ希望。大森南朋さんもそろそろ大河に出てもいいでしょ！ハゲタカ以降、NHKドラマに出てないし。時代劇ってあまり出てない（私が観たのは「真夜中の弥次さん喜多さん」だし）ので見てみたい。岩崎弥太郎とかいいと思うけどな。木戸さん初描き。

  2008.06.06

• スチューデント07

  名越平馬　　留学当時21歳　1865年に留学し翌年に帰国。スチューデントのなかでも情報量の少なさは一番で、他に記述できない…。ちなみに留学は国禁を犯す行為だったので、留学生は全員、変名を名乗ってます。後に長沢鼎のように変名をその後も名乗った者も数名います。で、名越平馬の変名は三笠政之助。変名って誰がつけたんだろう？五代とかだろうか。五代の変名は関研蔵。なんだかカッコイイぞ。才助（友厚の前の名）のくせに←どういう理由だ。名越平馬さんについては、情報あればお願いします。

  2008.05.30

• スチューデント06

  東郷愛之進　留学当時23歳薩摩スチューデントのなかでただひとり、戊辰戦争で戦死した人物です。26歳で亡くなったということで、わずか数年の間に留学、帰国、戦争と、まさに幕末～維新の時代を体現し、新時代の空気に触れたにも関わらず自国の新しい姿を見ることがなかった人物でもあります。戊辰戦争で新時代を目にする事なく亡くなった若者は他にも多くいた。ただ、異国を目にし、体現した彼に、その戦はどのように写っていたのか？どんな気持ちで戦に臨んだのか？そして最後の瞬間は…詳しい資料がないだけに後世の人間は身勝手な空想を働かせてしまいます。今度、駅の銅像の前でじっくり彼と向き合って問いかけてみたいと思います。

  2008.04.25

• スチューデント05

  村橋久成　留学当時23歳　加治木島津の分家出身　畠山と他２人が留学を拒否した際に２人は結局、参加しなかった為に急遽参加が決まったそうである。鹿児島のある一定年齢の人間であれば、歴史にさほど詳しくなくても“鹿児島人が作ったビール”のコピーでピンと来るかもしれない。80年代ごろだったかサッポロビールが、県内でこのコピーで宣伝していたからだ。コピーの通り、彼は帰国後、戊辰戦争に従軍の後に北海道でビール醸造に力を注ぐ。ここまでは、留学経験者として順調な道を歩んでいたが、1881年に突然、辞職失踪する。五代、黒田の同郷出身者による汚職事件が原因だったのでは？ということが言われるが、真相は本人のみぞ知るところだろう。辞職後は表舞台に表れることなく、放浪生活の末、1892年神戸市で行き倒れ施療院で息をひきとる。明治という時代に生きられなかった者達が滅んだ西南の役から二十年以上たって後、やはり新時代から浮き続けた一人の人間が亡くなった。彼は、刀や銃を持って権力に向かったわけではないが、同じ魂を感じる。

  2008.04.02

• スチューデント04

  畠山義成　留学当時23歳　彼と長沢、松村、森、鮫島、吉田の6名はイギリスからアメリカに渡っています。当初は攘夷論者だったので留学を拒否していたらしいのですが、説得されてなんとか参加。（実際、彼以外に拒否した２人は不参加）そんな畠山が再び日本に戻ったのは、串木野の羽島を出てから8年も後。早い者では翌年には帰国していたなかで、最初は藩命としての留学が“世界”に触れる事で自らの意志で学ぶ留学になったのだろう。岩倉使節団とともに帰国したが、すぐ文部省の仕事に就き30そこそこで東京開成学校の初代校長になっている。当時は、留学経験者は何役もの職について激務だった。その為か、彼も鮫島も若くして病死している。畠山はフィラデルフィア万国博覧会の視察の為に渡米するも病状が悪化したため帰国の途につく。が、再び日本の地を踏む事なく船上で帰らぬ人となり水葬に付された。まだ33歳である。“戦”でなくても、有名無名問わず命をはって国の未来に掛けた青年達が数多くいたから、この時代に惹かれるのだろう。日記が残っていたことや心境の変化を描く人物として最適だったこともあって“薩摩スチューデント　西へ”ではメイン人物の一人です。希望キャスティングは福士君かなぁ。

  2008.03.14

• 

  スチューデント03

  五代友厚　御船奉行見習　留学当時は29歳　彼も学生ではなくこの企画（留学）を推進した一人として参加し、現地で独自の仕事をしています。既に第一線で動いていた人物ですし、その後の人生での功績も有名。関連書物だけでもこれだけある！（↓参照）くだけた話題で一番有名なのは、モテ男だったってことだろうか？お座敷遊びとか豪快に楽しむ感じのイメージは確かにある。しかも一般的な薩摩の無骨な男とは違う軽やかな“遊び”が出来る粋な人だろう。絵は実際の写真を元に描いたので、この前のようにキャラクター化してません。■士魂商才■大阪でごわす■大阪をつくった男■ニッポンの創業者

  2008.03.06

• スチューデント02

  新納刑部　留学当時33歳　学生としてではなく彼らをまとめる責任者の一人として西へ向かいました。維新後、多くの留学経験者のように中央で働く事はなく、大島島司で最後を迎えます。一見地味ではありますが、彼は留学時の年齢から自分ではなく次の世代へその経験を繋げようと息子を11歳で留学させています。それが新納竹之助（次郎四郎）君。以前、書籍で目にした父から息子へ宛てた手紙には、その思いがぎっしりつまっておりました。現代であれば、息子の成長のみに限定される文面でしょうが、この時代です。その成長を国のために役立てることこそが最終的な目標であることが綴られています。とは言え“父の愛”があふれる文面に新納刑部という一人の人間の魅力のようなものを感じました。さて、彼は学生ではないので学校に通うわけではなかったので、五代、堀と共に総髪で髷を残したままでした。写真だと髷があることがあまり分からない…。時代劇の作り物のように誰も彼もがくっきり髷があった訳でもないだろうから、人によってはちっちゃな髷もあっただろう。現代から見るとそれがあるのないのって対して気になることではないが、そういうものにこだわった侍魂がお門違いだろうが“いじらしく”思える。

  2008.03.05

• 

  スチューデント01

  鮫島尚信　開成所句読師　留学当時は21歳　この歳で既に開成所では教師の役割も与えられている。帰国後、外交畑で活躍するも35歳の若さでパリで客死。モンパルナスに墓地がある。森有礼が送った告別の辞からは、２人がいかに仕事のパートナーとして友人として親密だったかが伺われる。この時代にあって外の世界を若くで知ったことで、それを忠実に体現する姿勢は、ある意味、周囲の反感をかったかもしれない。だからこそ、絆が深かったのかもしれない。■鮫島尚信在欧外交書簡録■ニッポン青春外交官■明治維新と西洋国際社会ひとまず「ニッポン青春外交官」から読もうかな。余談週刊司馬遼太郎　3を購入した。「私と司馬さん」というテーマでいろんな方がコメントをよせているのだが、そのなかで復刻本を手がけている書店の店長さんが「大久保利通日記」は限定300部で購入者の15パーセントが女性だったとおっしゃっていた。なかには女子中学生もいたとか…。まじめに歴史好きな方々だけ？とも思えないのは、自分がイイ例だからかも…。ちなみにこういう輩は“腐女子”ではなく“同人女”ってことになってます。

  2008.03.01

• 

  薩摩スチューデント

  長州ファイブに対抗…じゃなくて、本腰入れて描いてみようかと思い、春苑堂出版　かごしま文庫1「若き薩摩の群像」を再読。平行してやっと林望氏の「薩摩スチューデント　西へ」を読み始める。最近、鹿児島の方でも銅像「若き薩摩の群像」に堀と高見を加えようという運動も起こっている。（この２人は、当初、薩摩藩士ではないことで外されたことになっているが、高見は土佐を脱藩し留学前から薩摩藩士となっている。と、なると外された大きな理由は、暗殺に関わった人物だからでは？となる。堀はそれを表理由にしないためのとばっちりか？）この銅像の除幕式に所属していた少年合唱隊が華を添えていたほど（って歳がばれます）関わりがある割に本当に不勉強で、メジャー人物（森、五代、寺島、長沢、村橋）以外は、表層的にしか認識していなかった。知れば知るほど、面白い。町田三兄弟（四兄弟）それぞれについても情報はそんなに多くなくても一人（甲四郎さん）は、小松とんの養子になっていたとか今更発見。一蔵、村田、川路、川村、大山が写っているなぁと思っていた写真に新納の息子（竹（武）之助、（次郎四郎））もいたとか。薩摩ピースが繋がると、違う視点が開けてくる。デザフェスには、なんとかスチューデント達を絵葉書化したい。で、新納竹（武）之助君。教育の重要性を肌身で感じた父（刑部）のすすめで11歳で留学。現代でも、そんな歳で留学するなんて言ったら不安があるのに近代化のほんの入り口に過ぎない時期だったら、どんな気持ちだったのか想像を絶します。こういうチャレンジャーな方々がいて、今の日本があるのか。もっとしっかりしようぜ日本人。

  2008.02.26

• 月代ってやっぱり寒いのか？

  小松とんが京都に滞在していたおりに、薩摩への政情報告文の備考に“京都の冬は寒くて月代だと風邪をひきそうだから総髪にしたい”ってお願いを書き綴ったものがあるのだが、やっぱり頭が冷えるのだろうか。もともと、そんなに体が丈夫とは言いがたい人物なので人一倍、気を使っていたのかもしれない。（大久保もそうだが湯治とかよく利用しているし、やたらとルックスに似合わないコッテリとしたものを口にし滋養を着けようとしている節がある）月代でなくとも薩摩で育った人間にとっては、他所の土地の冬の寒さは身にしみる。自分もかれこれ十数年経つが、やっぱり寒さにはめっぽう弱い。まず、気温よりも日の沈みの早さに驚く。同じ24時間なのに損をしているような気がする。今のように電気で夜も明るいわけではない江戸時代は、なおさら感じたんじゃないだろうか？寒さ以外で鹿児島市内で生まれ育った人間にとって他所の土地だなぁと痛感するのは、“火山灰がない”、“（東に見える）桜島がないので方角が分からない”火山灰は、噴火していない日でも以前に降ったものが道路の隅に普通にあった。小学生の頃はそこに磁石を突っ込んで砂鉄をとって遊んでいたものだ。桜島は離れれば離れる程、好きになった。不思議なことに描いたことがない。人生を振り返る頃に描いてみようかな。

  2008.02.05

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