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カテゴリ:読書 ノンフィクション
なんだかんだと、元航空幕僚長の田母神氏のものはよく読んでいるなぁという気がしますな。
それだけ出版されているとい事は、出版する側に需要を感じているという事なんでしょうね。 いかんせん、いわゆる戦後教育的価値観とは別の論点というものがありますから。 という事で、本著は田母神氏とエコノミストの長谷川慶太郎氏の対談になります。 基本構造は、日本に対するあらゆる危機感ですね。 日本が日本としてしっかりと独立国として安全で平和であるためには、どうあるべきであり、問題点は何かという大枠に対して各論で議論を展開しています。 中身としては、私は関連するものを何冊か読んできているので、さして目新しいものはありませんが、対談という事で微妙な考えの違いなどが出てきて楽しく読む事はできますね。 第1章 核武装 第2章 日米同盟 第3章 成功したアメリカの日本改造計画 第4章 国防 終 章 平和のために 議論として意見が真っ向から対立しているものは、核武装についてですね。 田母神氏は、特に民間人という立場になって完全に核武装論者となっていますが、長谷川氏は核については慎重という事では、一致しません。 しかし、核が無ければ平和になれるというような単純論ではなく、現実論としてハードルが高すぎるし、核兵器は使用するわけにはいかないから核武装という方向にいかない方がいいというものと、核兵器を持つ事による独立国家としての発言権や自衛という概念から使わない兵器としての威力から必要というものですね。 当たり前ですが、核兵器を持ったから、使いまくって人類を滅ぼそうなんていう議論にはもちろんなりません。 目新しさは感じませんが(結構読んでいるので)短い中に日本独自の問題点というものを認識するには認識しやすいですかね。 こういった著書がガンガン発行されるという事は、日本が軍事国家化が進んでいるのではなく、それだけ平和と言う事が脅かされているという証拠であり、平和への希求が強まり、そのため対策を本気で政府や官僚に対して本気で仕事しろ!と思っているという事なのではないかと。 国家という事に対して求める事と、現実とのギャップに何とかしろよという思いなのではないかと予想するのは決して的外れではないよなぁと思う次第ですが、絶対に単純に日本の軍国主義化が進んでいるとか的外れな批判ばかりを指摘するマスメディアだらけなんだろうなぁって。 この身、死すとも「これだけは言いたい」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月19日 20時59分09秒
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